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千と千尋の神隠し

もういっこあった。千尋が元の世界に戻るとき、ハクが「トンネルを出るまで決して振り返ってはいけない」と言い、理由は説明されないが、千尋はその約束を守る。この振り返っちゃいけない約束って何だったっけなーと思ったが、オルフェウスだった。

発明の神ヘルメスが竪琴を発明し、アポロンが譲り受けて弾いた。この琴はアポロンの息子オルフェウスの物となり、オルフェウスは有名な音楽家になった。やがてオルフェウスは妻エウリディケを娶ったが、妻はヘビに噛まれすぐに死んだ。悲しんだオルフェウスは冥神ハデスのところに行き、琴を弾きながら妻を戻してくれるよう頼んだ。ハデスは琴の調べが大変に美しいのでこれを許可したが、途中決して振り返ってはならないという条件をつけた。帰る途中、もうちょっとというところでオルフェウスは思わず後ろを振り向き、妻は冥界に永遠に連れ戻され、オルフェウスは身を投げて死んだ。(一説には、酒神デュオニソスの祭りで泥酔した女たちに殺された)琴はそのまま川を流れていたが、ゼウスが拾い、星座とした。

これを拡大解釈して妄想すると、千尋が迷い込んだのは黄泉の国だったということになる。そこから戻って生き返ったと。ポイントは、黄泉の国へは父親の誘導で入ったこと。引越し。車で森の奥へ。浮かれる父親。落ち着いた母親。もしかしたら千と千尋の神隠しは、一家心中からの復活の物語とも読めるのか。