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田尻智 ポケモンを創った男

田尻智氏の対談集。おもしろかった。買った直接の動機は、先日の八曜会で「田尻智氏はポケモンですっかり有名になって、なんかここ数年メディアにすっかり出ないひとになってしまっているけども、こないだ出た対談集を読んだら、ちゃんとゲームフリークを会社にしたとき女性スタッフ(一名)をめぐるトラブルで社員の半数が辞めたとかそういうエピソードを紹介していたりしており、やっぱり全然まったくあいかわらず田尻智氏のまんまでありすばらしい」というようなアレが出たので、じゃあその部分を読まなきゃなあというような程度のものだったんだけど、そういうことじゃなくてなんというか読んどいてよかった。なつかしくてよくわかる新鮮な話というか、密度が濃くて読み応えがあるというようなものではないんだけど、あの年代のひとがゲーム開発の現場に飛び込んで経営者になっていって立ち位置とか様相みたいなものをどう切り替えたり踏まえたりしてきたのかみたいな、その一例というか、そういう気分みたいなものがよく出ていて楽しめた。万能でも千能でも百能でもない個人が振舞う以上当然つきまとう諸問題のリアリティとか、やりたいことをやり続けるために変わらなければならないことや、さまざまな選択など。このひとと同年代の、ほかの社長のひととかの場合どんななんだろうなあ。

田尻智氏といえば思い出される「パックランドでつかまえて」、あれもいい本だった。読んだの高校時代とかだったか。これまたあまり濃密な本というわけではなかったけど、妙にそのゆるい密度が染みてくる本だった。最近エンターブレイン社かどこかから再販されたらしい。見つけたら買うかな。