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インサイド・アウトサイダー

GW:RE2

先日(http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20080611#p3)の続き。続きというか、モヤモヤの要点あたりをつかまえたので、それをメモ。

  • オタクとしてコミュニティのほうがコンテンツ消費よりも先にある場合、スペランカーは「クソゲー」カテゴリであり、ジョジョやゴルゴは「おもしろ」「ネタ」カテゴリの漫画ということになってしまう。時代としてはそうなっている。ではその中でおれはどうすべきか、という問題とこのモヤモヤは微妙に絡んでいる。で、やっぱりスペランカークソゲーではないし、ジョジョやゴルゴ 13 は「かっこいい漫画」だよなと思った。これはスペランカークソゲーといいジョジョをネタというようなタイプの人間と対立する、という意味ではない。共存しつつ、同意しないということだ。まあこれは余談で。
  • どうにも気持悪いのは、「想像力のなさを善良さと履き違え、「悪いことをしていないおれは正義」的な幼稚さでアウトサイダーアートに接するインサイダー」だよなと思ってるので、そこんところをもうちょっとはっきりさせんとな。
  • キワモノを見たときに「キワモノ」カテゴリとしてしか扱えないひとは、その一事をもって想像力の低さを露呈しているわけだが(コミュニケーション的にいえば「リアクション芸の引き出しが少ない」って意味でもある)、どちらかといえば問題なのは対他者というより、対自分の場合の想像力問題かな。ようは「自分はインサイダーである」という自覚によって、なにをどこまで扱ってよいのか、という。
  • アウトサイドに生れ落ちてその場で描きはじめたひとの作品はアウトサイダーアートとして出来上がる。たぶんアウトサイドから出発してインサイドで描き始めるひとのほうが多い。それよりももっとたくさん、インサイド生まれインサイド育ちのインサイドアート作者たちが居る。稀にはインサイドで活動していたはずなのに、いつのまにかアウトサイドに踏み出してしまうひととかも居る。そういう世界観。それらを嗅ぎ分けることは、「オタクはオタクを識(し)る」の特殊能力拡張によって、たぶん可能。でも簡単じゃない。素養が要る。教養も要る。そして想像力がなければ、無理。

そういう諸々がありつつ、じゃあ一番最悪の状況がなにかといえば「アウトサイダーの作ったアウトサイダーアートを「あるがままに」理解できると安易に錯覚すること」なので、その陥穽には嵌らないよう厳重注意が必要。どうすればいいのかといえば簡単で、その界隈への自意識を持った瞬間から一歩も動かないこと。息もなるべくゆっくり吸う。これが一番安全。でもそれだとなにもわからない。むずかしい。

最近の読書 - 北方三国志再読

九巻読み終わり。未帰還者でたー。ドーン。こっから一巻に一人のペースで劉備ファミリーの幹部が殺(と)られていく仁義なき最終決戦モードに突入する。魔王のごとき曹操でさえ冴えなくなり、呉はな…イマイチな…みたいなかんじになっていく流れなので、いよいよ終盤に向けて三国志任侠編開幕といったところ、ともいえるか。あと九巻は張衛が人生で一番輝いている時期でもあったか。馬超と似た者ということは、虚ろさと隣り合わせの輝きでもあるんだろうけど、しかししがらみや気負いより先に身体性に拠って動くことのできる時期が、張衛にもあったというのは、なんというか、救われるようでもあり、一層救いがないようでもあり。大局的にはこの状態になるのが遅すぎているわけだし。手遅れになってから輝けるというのは、なんかこう、おれの個人的な体験上でいっても、二流以下の人間によくみられる傾向のひとつなんだよな。

九巻終了時点では呉の印象が一番よくないが(蜀を騙し討ちしたこととかではなく、孫権曹操劉備とノリが違うキャラであることにある)、でもそれが悪印象になってしまっているのは、魏と蜀が旧世代のノリで動いている国家で、まだそっちのノリのほうが主流だからだ。魏も世代交代して曹丕の世代になれば、呉のようになる。最後まで新世代にならないのは蜀で、それは諸葛亮がその高い能力によって、新世代キャラでありながら旧世代ノリを強く継承してしまったがゆえだ。そういう意味では、孫権の出来はやはり良いといったほうがいい気がする。呉は最も早く世代交代し、最も出来のよい君主を持ったということになってんじゃないか多分。まあ描かれ方的に、以降あまり孫権を好きになれるようなシーンは無いような気がするけど。

Geometry Wars : Retro Evolved 2

買った。遊んだ。おもしろい。基本的には Waves の水準で複数のゲームモードを用意、みたいなかんじ。目玉が飛び出すような新規性とかはないんだけど、なんでもないようなことが幸せだったと思うー。Evolved から Waves への進化、というか初代からあって Evolved でも未解消だった「序盤がかったるい」問題の解決…とまではいかないまでも、瞬間沸騰系というか、いきなりクライマックス感というか、そういったゲームモードの提案、がいろいろ為されていて、アイディア一発芸ってだけの手触りではないなーとしみじみする。

いまのところ、Pacifism がお気に入り。弾を撃てず、通過することで近くの敵を破壊可能になるゲートを次々くぐっていくモード。ルールは全然違うんだけど、Every Extend(http://nagoya.cool.ne.jp/o_mega/product/e2.html)的な味わいがあって良い。