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オタクの老成したい欲関連

引き続いて(http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20121020#p2)、というか内容の重複多し。

オタクの老成したい欲、あると思うんだがなんとも分裂していて扱いづらいな。いちおう今回は「場にうまいこと混じるために、層の薄そうな老成キャラとしてデビューしたい」系の欲望の話は除外しとく(←具体例でいうと「同人にハマって地元で活動してる腐女子サークルに入ってみたら、べつに全然そんな対人スキルなんてないのに年齢の関係で自動的に「お姉さん」キャラに固定されてしまい、おまけに妹ポジションのサークラ属性女から超高難度の即売会ドロドロ恋愛相談を仕掛けられ針のムシロ」「大学デビューしたいけど、いきなり主要キャラ枠は敷居が高いので、恋愛やサークル運営の中心的ポジションなどから一歩引いた立場からものが言えそうな「姐御肌」キャラとしてデビューしてみようとしたけど、考えて見れば新一年生で姐御もクソもないもんだと入部一週間目にしてようやく気付き絶望して FO」とからへん)。

とりあえず、「はやくおっさんになりたいオタク」らへんかなー。これたぶん基本的にはヤンキーの「はやく落ち着きたい」欲と互換ね。したがってこれはオタク帝国主義がかなり完成して、元々ローマ以外だった周辺国の蛮族がオタク市民権を得て世代をある程度重ねて以降の時代の話。

  • 若いうちの老成したい欲て「老成することで同年代より一歩先を行きたい」成分もあるし、逆に「いつまでもこんなことは続かない(からいっそのこと人物からふけこんでしまえ)」という漠然とした不安からくるモチベーションもあるんだよね。おれの場合後者が強くて、二十代の頃は「30 越えてもオタクでいるためにはどうすればいいんだ」みたいなこと延々考えるのが趣味のひとつみたいなもんだった。
  • 自称おっさんというのは「下の世代から見たら俺はもはやおっさん」であり「上の世代から見たらお前なんぞまだまだ若オタだろ」という問題なんだけど。自称としてのおっさんの不恰好さは「同年代からみてもおっさん」になるまで緩和されないので、20 代でも 30 代でも(もちろん 10 代でも)一緒。「年下の感性のままの自己認識でおっさん判定しているがゆえの自称おっさん」なわけだから、気分(判断基準)としてはむしろ実年齢よりも若造りであるともいえる。20 代においては、実際にはオタクとして最高潮であることも多い。30 代でオタク最高潮になれるのはオタクエリートだけだと思う。近年はそうでもないのかな?
  • いっぽうで、現役であるからこそ苦しい現在を抜け出したい、雑踏からズレたい、最先端への一番乗りを争うゲームから脱落するショックを和らげたいみたいな、感性が先走るからこそそこについていけない身体を意識せざるをえなくなった若年おっさん願望と、若いうちは当たり前のようにできていたことがいつの間にか苦しくなった、新しい波に乗れない、知悉していたはずの分野の固有名詞が気づいたら半分以上入れ替わっていたみたいな、自分が最高潮から下り坂へ向かいつつあるという認識を、オタク卒業とかオタク退学とか急減速や分解にまで陥れることなく軟着陸させるための中年おっさん願望は全然違うともいえる。「脱落しつつ、ある種の立場なり権利みたいなものは手放したくない」てのもたぶんある。そこが 30 代の自称おっさん界隈に薫り立つ、醜くも泣けるエレクトロニカ成分というわけよ。

べつに年齢を限定せずとも、「おっさん」というフレーズを自称に使うと(一時的にでも精神的に)ラクになれるオタクはかなり多いはずだが、最近これに加えて「○○おじさん」というよりポップな雰囲気のフレーズが web らへんのどこかから輸入されたので便利に使って行きたい、みたいなかんじはある。