最近の漫画 - おおきく振りかぶって関連

味平に続いておお振り再読。こじつけようにも脈絡がない…。

• 野球部マネージャー、おれらの年代だと「女子マネ」と言ってた気がするんだけど、作中通称はマネジだ。男子マネージャーだって居るし、なんか女子マネという呼称には問題あったのかもしれん。でもなんか語呂悪いような…。あと、「女子マネ」より「マネジ」のほうが、語感的になんか妙にエロい気がするのはなんでだ。おれがおっさんになったからか？女子マネなんて所詮女子アナ由来っぽい語感だからか？
• 漫画の世界で、あんまこういう男同士の気遣い心理って描かれることない気がするので新しいしスゲーって思うけど、相手のことここまで考えて自分の行動を決めてる高校生そんなたくさんいねーだろという部分もあるし、感情描写の解像度が男ではないと感じる部分もあり、ともかくたのしい。
  • 「おまえが完成形になるために不足しているのはこのパーツだ」とストレートに指摘したって、その言葉を受けた人間は不足分を補って完成形になったりはしないから、じゃあどういう言葉をかければ話者からみた完成形に近い形へ持っていけるのか、みたいなのを探りながら会話するのって、端的に「リア充だったら呼吸するようにできているあたりまえのこと」なんだろうね。リア充の巣窟やでほんま。
  • この気遣いがおもしろいし、そのプロトコルでそのまんま勝負の読み合いをやっちゃうから新しいし、しかし場が停滞してくると息苦しい。
• 阿部が味方の空気を良くするだけでなく相手チームの空気を悪くすることも考えてるあたりでサッカー連想した。このへんの意図が細やかで間接的で、効果が見えづらいのが野球の旨味なんだろうけど、おれはわかりやすいサッカーのがまだついていける気がする。サッカーはプレイヤの意図とチームの空気を位置と速度で見ればいいと思うので、それらが試合中どの場面でもフィールドにクッキリ表現されてると思うんだよね（したがってサッカーでやおいをやりたければ TV 中継のようにボールを追っかけるのでなく、全体の形勢を見ないとダメなはずだ）。フィールドでめまぐるしく動きまわる選手たち全員の動きを追えるイージス艦のような脳を持つことができれば、それはさながら乱交パーティのようだろう。
  • …という意味では、フィールド全体や個々の相対的な動きをいちいち描写してられない漫画では、モノローグで空気と意思の組み立てができる野球のほうが、サッカーよりも漫画に向いてるスポーツといえるのか。