最近の漫画 - バリ伝→夜王→WORST とスライド
- バリ伝の後は、れいによって夜王読んでる。夜王はちゅうくらいの気分のとき読み流せるよい漫画だ。
- 夜王が流行ってた頃て、ホストという職業がわりあいメディアの脚光を浴び、またインターネットの SPAM 文章でも「逆援助」という文字列が踊っていなかったっけなーとボンヤリした懐古。ちょっと時期違うか。まあでもあれから速攻で世間のモードも変わってしまったのかな、という気がする。
- ZZ のジュドーとか、00 年代前半の作品だったらホストだったろうなー、とか思ったりもする。
基本的にスイスイ読める漫画なのが夜王のよいところ…なんだけど、どうも最近のおれはちゅうくらいの気分ではないようで、妙に目に引っかかる。いかんな。というわけで軸をズラすことにして、高橋ヒロシ「WORST」。
- あれ、どんな状態で読んでもおもしろいはずの WORST が、いま読んだらあんま盛り上がらない…よっぽど気分がダウナーなのか。スイスイ読めるところには何の問題もなし。やっぱ読みやすいわ高橋ヒロシ氏作品。クローズ中盤で完成されて以降ちょっと迷走入って、WORST は基本に戻りつつ洗練、というかんじの位置づけなのかなと思ってるので、高橋氏作品のなかで読みやすさ一番は WORST だと思う。
- うーん、今回おれのテンションがビヨビヨだからか、漫画あいかわらずおもしろいんだけどキャラ多すぎて盛り上がる前に勢力の組み合わせで騒動が収束しちゃう感のほうに感想が引きずられるな。
- クローズ時代に示された男のかっこよさゲージのベクトルは「喧嘩の強さ」と「人間のデカさ」で(関連→http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20100418#p2)、しかし当代喧嘩最強が九里虎で固定されて、人間のデカさは梅星一家はじめとして大人枠が押さえてて、花はヤンチャなガキ大将としての成長こそが番長みたいなベクトルなんだろうけど、なんか上がやたらガッチリしててその下で若いのが暴れるというとアニメのソウルイーターを連想するけど、一方で武装戦線は世代交代ガンガンだったりでも既定路線が磐石だったり謎の安定感がずっとあるのは一緒か。
- うーん、解決をみる視点が高すぎて当事者性というか、ヒリヒリ感が足りんのかな。もっと大人が納得できないようなカタルシスを追い求める姿勢を見たいのかもしれない。それだと高橋ヒロシ氏のようなエポックではなく、ヤンキー漫画の系譜を逆行せねばならんということになるが…。