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阿蘇に行った

引き続いて(http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20110711#p1)。

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鹿児島三日目。といっても昨夜の麻雀の影響もあって随分な寝坊、起きたらあとは帰るだけ、という流れ。C さんにたいへんお世話になった。ありがとうございます。相当味のある人物だった。自己肯定感が強くて社会性の高いハルヒっていうか(涼宮ハルヒは極めて自己中心的ではありつつ自己肯定感が薄いあたりに人格的なヤバさがある)。また来ておしゃべりとかしたい。おれ賭け事嫌いだから賭け麻雀には付き合えないけど。

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一昨日越えてきた人吉のループ橋を見上げつつ、帰りは高速道路でサクサク。今日は鹿児島脱出だけでなく、熊本で阿蘇を体感してから帰るというミッションがあるのだ。

薩摩

鹿児島 - 熊本の県境は山岳地帯であり(いや九州の場合だいたいの県境は山岳地帯だけども)、山というものは越えると天気が全然違ったりするものなので、熊本入った途端土砂降り。鹿児島快晴だったのに…。

その雨も熊本スルーして阿蘇界隈に侵入する頃には抜けた、いや雨雲のラインから外れたのか。

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連なる山々は軒並み標高 1km を越えている。まあそれくらいの山自体は山国九州において珍しくもないが、やはり世界有数の大カルデラを通って緩やかに駆け上がっていくパノラマは圧巻。こんなアホみたいなスケール感があるもんだよ日本にも。ところどころ光射す曇天と相俟ってファンタジー度高い。

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由布岳の野焼きによる草原とかも凄いが、阿蘇の草原は桁違いだ。なんかもー見渡すかぎり草。参った。こんなの人間業じゃねえだろ何か地質的な秘密が?とか思ったんだけど、ちゃんと人間が焼いて維持してるらしい(http://www.aso-sougen.com/now/01/keep_03.html)。すげえ。

阿蘇

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阿蘇山といえば草千里。小学生の頃にも来たことがあるんだが、そのときの記憶は「霧がたちこめていて何も見えなかった」「藪の中から馬糞を発見するあそびに熱中した」くらいのもので、ロクな思い出になっていない。

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阿蘇

まあなんかしかし、草千里がどうとかより外側の景観がよすぎてどうも。草千里以外の草地が広大すぎて、草原感もすでに満腹。

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最近 iPhone カメラがヘタってきたような気がするというか、以前よりダイナミックレンジが狭い気がするんだよなー。いや Insta フィルタの問題もあるけど。それ以上に。今日みたいな天候だと空撮ると地面が全部潰れ、地面撮ると空が全部飛ぶ。

阿蘇

カメラで撮れないぶんは肉眼 Insta で満足して、下山。パノラマに感動したので火口までは行かなかった。一回じゃ勿体ない。また今度。

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思ったより時間がある気がしたので、そのまま北上して外輪山を抜けるルートへ。外輪山がまたスゲエ。山というより巨大な壁だ。こういう地形に対するインタラクティブ感は、運転ゲーがどうのとかより ACE COMBAT 以来かもわからん。

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阿蘇

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壁越えたー。観光的には、ここいらに大観峰の展望台てのがあるらしいんだが、これも次回に先送り。よく考えると結構遠回りしてるから時間がやばかったのだった。行き当たりばったりだから時間の読みが常に甘い。でもそれでいいようなスケジュールは組んでるので大枠あらはみ出してはいない。

ところで今日は西から阿蘇山に入って、てっぺんまで登って、またカルデラに降りて、そこからさらに外輪山を登って北へ抜けるルートを走ったわけなんだが、あれよね「広大なカルデラ、中央の超デカい活火山」という風景は、緑豊かさを妄想力で除去すれば、基本的にはモルドールのそれに近いはずだと思ったので、外輪山〜カルデラ〜中央火山、というフロドの道行のことを漠然とイメージしながら走ったのだった。そしてこの体験は素晴らしかったといえるよ。正調の指輪信者であれば徒歩でやるのが正しいんだろうけどもまあそこはカジュアルゲーオタなのでおれは。ほんとなめてたわ阿蘇。こんなデカいと思わなかった。小学生のおれにはなにも見えていなかったとわかった。

指輪物語を日本に当てはめるならホビット庄は絶対名古屋」説を唱えているおれだが、阿蘇の迫力に圧倒されたので、モルドール阿蘇かもわからんなと思ったよ今回。裂け谷は京都でいいとして、じゃあミナス・ティリスはどこだ。博多らへんかなー。ロスローリエンは島根県あたりかな…(京都に対して出雲大社があるしね)。モリアの坑道が中国地方で網の目上になってんの。

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外輪山を抜けてもしばらくは草原が続き、それが終わって森になっても、なんだか岩とか崖とかのスケールがいちいちデカい。まだ阿蘇が続いているかんじ。山を三つ越え四つ越え、ようやく「あ、ふつうの山になってきた」みたいなかんじで、じわじわと阿蘇界隈から抜けて行った。

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分け入っても分け入っても青い山。だんだん青みが増してくる。

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一応 GPS は通じてるようだし Google マップであらかたの道はわかってるので、迷うようなことはないが。ははは、わけのわからん山道で日が暮れた。たのしい。外灯なんぞない。見渡すかぎりに明かりは星だけ。カーマック氏の点光源のように運転する自動車のライトが道を照らす。ガードレールの反射板が光に応える。夜半人里から遠いドライブでは反射板が唯一の友だ。いまが 2011 年でよかった。Google マップがなければこんな道をおれは知らなかったし、iPhone がなければ出先でそれを調べる術がなかったし、たぶんガードレールに反射板がついたのも最近だろう。それらがない時代に迷い込んだら狐や狸に化かされてもおかしくない。「狼と香辛料」の主人公の、峠を越える旅もこんなかんじかなとカジュアルに咀嚼することがいまのおれにはできる。