matakimika@hatenadiary.jp

WELCOME TO MY HOME PAGE(Fake) ! LINK FREE ! Sorry, Japanese only. 私のホームページへようこそ!

プロジェクト系ラノベが読みたい

80 年代オタ作品といえば、どちらかといえば「大人数がなにか巨大なうねりに向けて集団作業をしているが支離滅裂」みたいなのがオタクのハッピーライフだ的な印象があるのだけど(まあたぶん「ビューティフルドリーマー」の印象が強すぎるって話ではある)、90 年代中盤に「雫」とかの影響で「少人数がひとけのない場所でたむろして小さな共同体をやってて互いに顔色を読む」みたいな印象になった。で 00 年代にどうなったのかというと、たぶんそこいらへんのバランスがよくなって、オタクも世の中もわりあいいい具合になったんだろう、と思ってんだけど、実態は知らん。ていうか、もしかしてあまりバランスはよくなってないのかもしれない。…ということを思ったのは、ふと「あれ?もしかして組織で共同作業する系のラノベってあんまりない?」とか考えたからだった。大樹連司「ほうかごのロケッティア」とかは一応そうだったけども。もうちょっと人数が欲しい。北方謙三水滸伝」とかはスケール感とディテール感の配合がすばらしくいいかんじだったけど、あれはちょっと最終規模がでかすぎてオタプロジェクト感とは違う。

なんかこう、笹本祐一氏作品とか新城カズマ氏作品とか、キャリアの長いひとの本を読んでるぶんには「なにかを忙しくやってる集団」への素朴な憧憬を煽るものがあるんだけど、いまどきに勢いのある系の作家の作品のあらすじとか目で追ってるぶんには、組織の真ん中でディレクションやります的な話ってあんま聞いた覚えがないので。教室窓際 or 校舎屋上文学というか。いやまあ「非現実的に強権な生徒会」モノとかは忙しいんだろうけど、あれはなんだかわからんが常に忙しいというルーチンワーク系で、ストーリーの軸になるイベントやるために忙しいというプロジェクト系じゃないものな。

まあおれ昔からイベントといえば一般参加よりスタッフ参加のほうが好きなオタなので、自分と縁もゆかりもないようなイベント資料とか読むのが大好きなんだよね。金の流れとかは全然わからんのでノーサンキューだけど内覧用の部門別マニュアルのくしゃくしゃになったコピーとか見つけると食い入るように読む。本読むとき巻頭に地図とか載ってると興奮するし。ついでに会場図面とかスタッフマニュアル各種とか当日タイムテーブルみたいな資料が載ってるようなラノベがあったら最高やん。とかたいへんドリーミーな欲望。まあちょっと厳しいわな。ゲーセン小説のほうがまだリアリティのある話だ。