火の七日間 第五日
引き続いて(http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20110511#p1)。基本目的である四国巡りは終了したので、あとは好きほうだい県庁スタンプを求めてバクテリアのように移動するのみ。がんばって足伸ばして愛知県方向に向かおうか、いやしかしそれだと帰りが面倒だしな、しかし敢えて行けるときに遠方を押さえておいて近場は後回しにする態度には合理性がある、とはいうもののエリア制圧型ゲームとしては近場から塗りつぶしていくほうに小学力的な魅力があるのも確かで。とかいろいろ悩んだけど、まあ今日一日でどれくらい回れるかによって決めればいいかと思考停止。まずはともかく、和歌山→奈良→三重と紀伊半島を走り抜ける。
で、さっそく和歌山県庁。
和歌山県庁には来庁記念スタンプがなかった。まあいずれこのような事態があるやもしれんと予想してはいた。けど、観光スタンプみたいなものはあるとのことだったので、それで。
サクサクと奈良県庁。
せんとくんいたー。きもい。あと奈良の警察マスコット?ナポくん。悪くはない。そそくさと三重県へ。
伊賀に甲賀と、忍者っぽいエリアを通過中。北方太平記エリアなのなーこのへん。低気圧に追っかけられてるので、道中はずっと雨。でも知らん下道はやはりたのしい。あと大阪 - 奈良間の高速道路が阪奈道というらしいので、ハンナちゃんと呼ぶことにした。
道の駅で五平餅など食った。うまい五平餅はうまいんだろうけど、これはあんまうまくなし。
三重県庁ついた。三重県。和歌山県にはみかん、奈良県には平安京エイリアン、などキーワードいっこくらいは先入観があったけど、三重県には何の先入観もない…。ので特産系スタンプをまじまじと見たよ。あとスタンプでかい。現地の高校生が作ったらしい。なるほどね。県庁のスタンプて、そういうものなのかもしれないね。で、粛々と北上、滋賀県へ向かう。
向かった途端に着くのが日記のラクなところだ。書かなきゃ時間だけがどんどん先へ行く。ともあれ滋賀県。先入観としてはー、京都の裏庭。主成分は琵琶湖かなー。ほかには、おれの観測範囲におけるインターネット的に、重要な県でもあるかな…。
もうあまり時間(=各県庁の営業時間)がなかったので、北進や東進は諦め、西へ戻ることにする。京都府だ。京都は、今日唯一これまでに行ったことのある県だな。あ、いや県じゃなくて府か。ついでに、今回の旅行ではじめて「都心部」といえるようなエリアに侵入することになったので、初心者マークの取れてない側の人間として運転だいじょぶかなーと思ったりもしたけど、まあ大丈夫じゃなくても行くんだから問題ない。iPhone アプリ NAVITIME ドライブサポータを頼りに月は東へ日は西へ。
京都府庁ついた。さすが観光都市・京都だけあって、混雑を想定してか同じハンコが二つ置いてあったよ。こんな県庁は初めてだ。やっぱあちこち回ってるといろんなことがあるし、注目できるポイントみたいなものが増えてくる。
時間的に、もう一歩足を伸ばして大阪府庁も視野に入らんでもなかったが、今日はスタンプラリーもこのくらいにしといたるわ。大阪府庁は、いつになるかわからんけど次回にまわす。今日だけで一府四県まわれたのは大収穫だ。やっぱ関西地方て中世の都会だからか、小国が多くて各県庁間の距離が短く、一日で回れる件数増えるね。
京都といえば観光のメッカ…いやメッカじゃないよ。京都だよ。人類が同じ土地に住み続けた場合、世代を超えて増え続けるものは「墓」であり、世界的にも古都と呼ばれる都市は基本的に墓まみれということになる、ので、京都もまた例外ではない。したがってここは聖地巡礼という名の墓参りに興じるのがいいんだろうけど、あれよ、もう夕方で時間ないうえに候補が多すぎて選びようがなく、でもどこにも行かないのは悔しいので、京都駅でお茶をにごすことにした。ガメラ III のおかげで聖地巡礼という言い訳も立つ。なんか前回来たときもそんなかんじだったよな。いまいち得意な街ではない。あんま興味なかったんだよね京都。最近は、むかしの建物とか見るのもなんとなくいいもんだという気分になってきたので、いずれ観光してみたい気もするが…。
あ、パノラマて斜めに撮るとまたおもしれえな。
…ともあれ小休止。スタンプラリーは明日も続く。ネクスト県庁を朝一で FIX させるためには、今夜また距離を詰めておく必要があるからな。
で次は兵庫県だべや、と国道走ってる途中で腹減ったので適当に入った店で大失敗。馬鹿高い神戸牛ステーキ専門店だったー。一番安いコース食ってそそくさと退出。そりゃもううまかったよ…。
神戸着。適当にホテルを探して、入れたところが APA ホテル。おー。「私が社長です!」の(http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20071216#p2)。がんばれ社長。おれもがんばるよ。最近カレー売ってんすな。迷走しているのではあるまいかと心配せざるをえない。うまいのかしら。
愛媛、香川、和歌山と辺境を旅してきたので広い宿屋に慣れており、神戸のホテルの狭さには感嘆せざるをえない。兎小屋ってのはこのことだよ。あるいはブロイラーにでもなった気分。しかしまあ、こんなもんだよな都会のビジネスってのは。
せっかくひさしぶりに都会と呼べるようなところに来たので、夜半に近場をほっつき歩くなど。
やっぱ夜の都市部はええのう。静かでやかましくて無関心でどこか荒んで、やさしい気持ちになる。寝る。六日目に続く(http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20110513#p2)。