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ネット語「ポチる」関連

ポチるとは、ネット上の通信販売で商品を購入するという意味のネットスラング

  • ネット語「ポチる / ぽちる」は、身体感覚としての「マウスをカチる」よりも「ディスプレイ平面上に描画されたボタンの凹凸」に対する擬似感覚を優先した語感なので、デジタルネイティヴよなと思うんだが、「ボタンというものは凹凸があるものだ」という先入観の根っこはアナログなので、クリーチャー感が高い。すくなくとも「ボタンをクリック」という(コンソールオタからすれば悪文にしか見えない)文体よりは、アナログ感覚に根ざしている。
  • おそらくその発祥は Amazon の購入決定のボタンであろうから、「この判断は通常のクリックよりもコストが大きいので(普通のハイパーリンクと違って支払いが発生する)、そのような判断のためのクリックには、銃の引き金のように猶予深度(つまりボタンの凹凸)があるべきだ」という肌感覚もあるだろう。あるべきだと感じるのに、ないから、擬似感覚としてそれを表明している、という順番。
  • 消費者には全員トリガーハッピーで居続けてほしいだろうから、「ポチっと押せるボタン付きマウス」みたいな新製品アイディアがあったとしても、ネット通販各社は歓迎しないだろう。

もちろん実際には、商品を選んでるマウスと購入を決定しているマウスは同じだから、クリック感に違いなどない。この種の感情は、発展させればオタのリアクション芸に通じると思う。つまり、アマガミラブプラス等のギャルゲー界隈における大仰な身振りだ。「リアクションありきによって、アクションがあったことにする」という時空辻褄合わせの感覚は、表層としては他愛のないあそびに始まるが、なんか高速(&複製)化社会のなかで情報が飛びぬけた状態で頻繁に起きうることなのかもなー、とか思わんでもない。そうした仮構がカスケードして(≒浮世離れして)いくと、前提が複雑になりすぎて、現象の理解難度が非当事者に対してどんどん上がっていく。「ポチる」くらいなら、たぶん大丈夫だろうけども。

まあ「笑いは狭ければ狭いほどおもしろい」周辺問題、みたいなものか。