小旅行

• 田舎の駅にまだ喫煙コーナーがある。これもじわじわなくなってくんだろうがな…。
  • 
• 田舎には bluetooth キーボードなど売っていない。文明社会に、そんなものは要らんとさ…。
  • そういや池袋にヤマダ電機が出店した際（池袋総本店ではなく、ビック本館横のほう）、地下に iPod とかの携帯オーディオコーナーでなくカーステレオコーナーが設置されていたのが象徴的だった。地方だと個人音楽聴取空間が電車でなく自動車内ということになるから、都市部の iPod が郊外ではカーステレオってことになるのかという。ことほどさように、都市と地方では微妙にデジタル機器もニーズが異なるのかもしれない。まあそんなことはヤマダ電機にもわかっていたことだろうから、どっちかっていうと客のニーズってより「うちは郊外型ででっかくなってきたんじゃーい！」という店舗特色のアピールという意味なのかなと当時思った。
• 朝からずっと（電車を含めて）移動してて、昼過ぎまででイヤホンつけてる人間おれ含めて 5 人しか見ない。片手で数えられるわけだが、それでもたぶんずいぶん増えたほうだ。イヤホンはバス電車が網状に張り巡らされてようやく爆発的な普及をみる機器よな。
• Google マップを頼りに目的地にたどり着いたはずが、全然見当違いのところに出た。ちょっと困っていたところ、正面の藪をかきわけて出現した農作業のおばちゃんがアドバイスしてくれた。田舎たすかるー。あと方言女子もえるー（←4,50 代）。
  • ちょっとアメリカ中南部風の光景だった。第一声は「あんたぁどこに行きなさっとね」と流暢な日本語。日本だった。くわえ煙草の銘柄は LARK。かっちょいい。Red Dead Redemption で得られる快楽ってこんなのかな。地の果てかと思ってきてみれば、そこを日常にしているひとがいる。その逞しさにビビって帰ってくるっていう。
  • ひとを起点にしてそれを繋いでいくデザインだと、無人の荒野は通過点にしか設定できないわけか。ひとの輪の外側へ、どう向かわせればいいのか、というかんじだな。それは、なんかもう絶望させるか、夢を見せるか、法を犯させるしかないか、うーん。

で、昼間なんだかんだと移動が多くくたびれて、宿についてヘトヘト。しかしやはりこっちは星がきれいで感動する。うちの近所も星は大概見えるほうなんだが、近郊の都市部がそれなりの光量を発しているせいか、どれが星座かわからないほどではない。なんだか、この多すぎてなにがなんだかわからないかんじはさしずめインターネットだなとか思った。ネットのトラフィックを星図のようにビジュアライズしたものは何度も見たが、星を見てインターネットを連想したのははじめてのことだ。おれもまあ、ずいぶん遠くへ来た。