中本の魅力がわかった

蒙古タンメン屋として有名らしい「中本」だが、タンメン自体をあんまうまいものだと思っていないという理由により、これまで何度か食ってみて「うーん」てかんじで何がいいのかよくわからず、まあ蒙古丼は結構いいかな程度の認識だったのだけど、改めてなにがいいのか教わったら、わかった。冷やし味噌がうまいんだねあの店。麺はカタめがよい（麺のかたさは食券を店員のひとに渡す際口頭で伝える）。麺とスープが別々に出てきて、つけ麺みたいなかんじで食う。

再三の話になるが、おれが好きな辛さというのはインド的ブロードバンドな複雑精妙多種多彩な辛味の融合にあり、「とにかく唐辛子、カプサイシンてんこもり」みたいな、単一項だけ飛びぬけて鋭角を競うようなものは好きじゃないんだが（前者は東亜系、後者は彩京系の SLG みたいなイメージ、か？）、中本の冷やし味噌は、刺激値のピークが口当たり〜喉越しだけで完結しないように食えていいかんじかも。辛さの度合いだけでいったら北極ラーメンより上という気もしつつ、でもつけ麺だから、麺のひたし具合で辛さを調整しつつ食えるので「辛いのに食べやすい」というかんじに。最後に余ったスープをゴクゴク飲むのが厳しいけど、まあ体調悪かったら飲まなくてよかろう。

気に入ったので、今度から通ってみるか。でもわりと行列できる店なんだよな。おれの食いものポリシーからいうと、行列にぶらさがってまで食うべきものなどこの世にそう多くはない。むう。