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セカイカメラ

座標に対してタギングでき、それをカメラで取得した実写画像にオーバレイ表示して確認できるアプリであるところの、「セカイカメラ」がリリースされた。とはいっても、iPhone 3G だとコンパスが付いてないので、座標はわかっても方位がわからず、本体を振り回して方位を変えてもタグが追随してはくれず、手動でドラッグさせるしかない。まあ本物のセカイカメラは 3GS のみでお楽しみいただけますってかんじだ。そんなことはセカイカメラ発表当時から指摘されていたことだから、残念ではない。どちらかといえば、セカイカメラが「実写映像は単に背景として使うだけで、画像認識によって情報を追加するタイプの動作はいまんとこしてない」ってあたりが残念な部分、…だけど、これも発表当時から指摘されていたと思う。画像認識しなくても AR 呼ばわりしていいものなのかどうか、よくわからんけど、セカイカメラは AR ってことに、一応なっているようだ。でもさー、これ方位は関係あるけど角度は関係ないわけで、じゃあ別にカメラにオーバレイ表示するんじゃなく、Google Map みたいな平面にポコポコ描画するほうが便利だし、それなら 3G の iPhone でも問題なく使えるよね。なんで 2D 描画モードがないの?3D ぽくないと AR カテゴリに入らないから?

  • ともあれ現物が出たわけだから、セカイカメラの「AR 界隈内センチメンタルグラフィティ的な立ち位置(←散々吹きまくって、リリース前に成果の十割以上を収穫してしまおうという姿勢)」も終わりか。とはいいつつ、AR アプリで可能性の話を優先しなくてもいい段階まで進めるというその一歩は、とりあえず偉大だ。
  • まともなほうの AR についてはー、現在妄想されているようなものは、一応(抱えていなければならないデータ量と画像処理速度の問題は置いといて)技術的には可能だろうし、あとは手間の無限省力化と、それでも無限な作業量の問題だ。いずれ Google がやってくれるさ。思いもかけないようなものまで。Picasa の顔認識とか、あれがすごいことになれば「いま目の前に居るひとの顔にカメラを向ければ、ネット上からそのひとが映ってる別の写真やそのプロファイル、犯罪者データベース等への一括照会結果、その顔に関連したブログや SNSFacebook アカウントなどがズラズラ出てきて、地方はもとより都心においてすら匿名性完全消失、捨てた旅の恥も一生涯付いてまわる」みたいな未来だって具体的にやってくるのかもしれん。
  • くだらねー情報のタギングっていうと、現在有意そうなのってまあグルメ情報とかだよな。やっぱ食べログが数千倍凄くなってインターネットに帰ってくるしかないか。
  • というかセカイカメラで食いもの屋を見て「うまかった」とか「まずかった」とか見たいのかって話よな。断じて否だ。そんなものにはストーリーがない。だからどっちかといえば、デートコース沿いとかラブホノートがわりに活用されたらいい。
  • 前から何度か書いたと思うが、おれが見たいのは、たとえば通学路の電柱とかに「ここで告ったけどフラれた」とかタギングされてる光景だ。そうした日常の断片が無数に堆積され、腐葉土のように堆積していく。それをマイニングすると、「あれ、ここのレストランで飯食ったカップルは高確率でうまくいってるぞ」とか、「うちの高校の卒業式に樹の下で告白したカップルって、すげえ高確率でその後も幸せになってるんじゃね?」みたいな、あたらしく発掘されていき、やがては都市伝説に至る情報のインフラ。