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恋愛状況は、「誰かのことを好きであるキャラクタたち」だけにでなく、「自分が誰かを好きになるという可能性を自覚している全キャラ」に有効であるということ

帯ギュ感想のつづき(http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20090305#p2)から脱線して。

  • なぜ別所さんが叩かれねばならないのか、というあたりについて漠然と考えているときに、リンクした作品は映画「STARSHIP TROOPERS」とアニメ「鉄腕バーディ DECODE」の二つだった。
  • STARSHIP TROOPERS については、カルメン&ディジーの対照性へのリンクだ(http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20080826#p2)。けどこっちはもう十分書いてるのでいいか。
  • 鉄腕バーディ DECODE 02 は、主人公の仲良しグループのうちの、幼馴染の女とちょっとガラの悪そうな男の二人、と書いてもわからんので公式サイトで名前調べた。早宮夏美と須藤良太。漠然とこの二人の立ち位置はいいなと思っていたのが、帯ギュ読んだことでちょっとはっきりしたというかんじ。
  • かんたんにいうと、好きな相手が一キャラに固定されてるキャラクタだけしか出てこない恋愛ドラマをたくさん見てるような気がして息苦しくなっていたのだよね最近。全員が誰かのことを好きで、その組み合わせが複雑だったとしても、その図式って流動性というか、即応性は低いよなというか、要素次第でどうにでもおもしろくなったりするわけだけど、よくできた基本ルールの拡張パックばかり遊んでるようなかんじで、もっと別のゲームデザインもあっていいのでは的な。運命恋愛 vs 自由恋愛みたいな話なのかもだ。運命ばっかだと息苦しいんだ。最終的に運命的多角関係からあぶれた側は自由恋愛に着地するしかない、という退避場所としてしか、自由恋愛が利用されないのはあんまよくないよね、という話もむかし誰かと喋ったような気がする。
  • 早宮は、(童貞が「こいつもしかしておれのことが好きなのでは?」と誤解しかねない程度には)主人公と仲がいいけど、恋愛対象としては見ていない。友達というのとも違って、あーこれが幼馴染か、みたいなかんじだ。べつに主人公にかぎらず、とくに誰のことも特別には好きじゃない状態というか。須藤も同様。つまり恋愛状況における当事者ではないということになる…んだけど微妙に違う。
  • 恋愛ものにおける恋愛状況って、「すでに恋愛状況に居るキャラクタ」だけが当事者として扱われがちなのだけど、バーディのこいつらは「すでに誰かと恋愛関係にあるわけではないけど、いつ誰かと恋愛状況に入ってもおかしくはないし、そうなってもよいという状態にある」という振る舞いによって、微妙に恋愛状況に参加している…んじゃないかと思ったのだよね。すくなくとも彼らは、「自分が好きになってもいい(≒相手から好意を持たれてもよい)と思っている相手への好意の表明」をためらっていない。しかも「それによって恋愛関係へ発展することを期しているわけでもなく」だ。そのバランス感覚は、運命的に判断すれば「あやうい」となるが、自由的には「べつにふつう」だよね。
  • 恋愛モノは、恋愛キャラと非恋愛キャラのコントラストがはっきりしてんだよ。恋愛状況って恋愛に関係あるやつだけの間で進行して、恋愛しないやつは蚊帳の外になりがちで。でもそれは違うよね。実際の恋愛状況の境界線はかなり曖昧だ。バーディのこいつらは、恋愛キャラとか非恋愛キャラとか以前に高校生なのだ。で、高校生は勉強もすれば部活もすれば、恋愛もするという当たり前のことが、こいつらに関してはわりあい自然に表現されてるように感じたということだね。

…別所さんから随分ズレてきたので戻そう。でも別所についても同じことだな。別所さんの行動は、恋愛キャラクタとしてでなく、高校生キャラクタとしての判定すればとてもナチュラルに感じられるんじゃないかなと思うんだよね。人間は基本的に、見たもの聞いたもの触れたもの以外を好きになることができない、はずだ。というより、「触れたことはもとより、見たことも聞いたこともないもの」を好きになる能力というのが、稀有の才能と思っている(もっと短くいえば「知らないものは欲望できない」だ)。だから、手の届く範囲に好意の対象を探していくのは普通だよなーと思った。なにを書きたいんだかよくわからなくなってきたのでここまで。