matakimika@hatenadiary.jp

WELCOME TO MY HOME PAGE(Fake) ! LINK FREE ! Sorry, Japanese only. 私のホームページへようこそ!

花粉

都内にちょっと早めな気がしなくもない春一番が吹き荒れるのと時を合わせて、今年も銀河の果てからやつらが来た。バイドだ。いやバイドというと近年は中国の検索エンジンぽいので正直に書くと、花粉だ。杉 SPAM、自然の反撃、人工の災害、迷惑な求愛、なんとでも書けるが、花粉と書くのはなんだか口惜しいというか、花粉症のことで頭が一杯になって残念な気分になるので、今年はなるべくバイドと書いていきたい。暑いときにわざわざ「あつい」と言うと余計暑いというアレだ。例年の感覚でいうと、ここからだいたい GW くらいまでは、くしゃみとはなみずに悩まされる毎日が続く。春を爽やかとか言っていたやつらはお目出度い。かつてはおれもそうだった。度し難き過去というやつだ。祝福したい。かつてあっていまはないマシな人生だ。時間の問題だ。いずれ全員こちら側に来る。胸一杯に春の空気を吸い込んでキャパシティオーバーになる。状況はよりマシでないほうに落ち込んでいく。よくない時代には、似たような同時代人が多いことを、救いとできることがまた哀しい。己のザマをみて残念に思うような人間は少ないほうがいい。自分と同じようにマスクで顔を覆って歩く同時代人をみてホッとなどしてやるものか。そんなもので救われてたまるか。そんなものよりもおれは人類最後の希望を夢想する。花粉に蹂躙された灼熱の虚空に、R-9 が舞い上がるのだ。R-9 は最後の希望ではあるが人類救済などは全然やらず、人類の敵を滅ぼすのが仕事なので、じつのところ R-9 によっておれが救われるということは無い。それでいい。くだらんことだ。そんなことのために生きているわけじゃない。なんのためかはわからんがとりあえずそれでないことはわかる。