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Apple Keynotes を見る

このへんから(http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20081214#p1)の流れで iPhoneApple Keynotes をざっと見た。iPhone 発表回はエキサイティングだねー。携帯ガジェット界における iPhone のエキサイティング度は、据え置きゲーム機における XBOX 360 に匹敵するよねー。360 に欠けていたのは、ようするにこの Steve Jobs 氏のようなセールストーカーなのだろうなー…などとあれこれ幻視しつつ楽しんだ。

  • Jobs 氏の講演みてると、吹き替えするにはジャパネットたかた社の高田社長以外ないなーという気分になってくる。
  • しかし Jobs 氏より高田氏のほうがおしゃべり担当の後任育成は順調だな。まあそこを普通に比べるのは筋が違うけども。Keynote で Jobs 氏以外のひとが登壇して喋るときの、観衆のシラーッとした空気は罰ゲームなみにひどいし、終わったあとの声なき拍手はほとんど同情や憐憫に近い。そして再登壇する Jobs 氏を迎える拍手がまあ温かいこと。トップがカリスマ値高すぎるとむずかしいわねー。へたにおしゃべりスキルでキャラを立てようとしても、ユニークユニットとして最強クラスの Jobs 氏の下では安っぽくなるだけだし、実務的に喋ろうとしても、ますます Jobs 氏からかけ離れて場の空気が澱んでいくし、まあ要するに個人の持ち味で勝負していくしかないわけなんだけど、そこでもほとんどリヴィングレジェンドみたいな Jobs 氏の幻影が立ち塞がってくるというか。もうなんか経路依存性的によほど筋の良い後任を引っ張りあげてくる以外に、あの空気を壊す方法はないんじゃないのか。
  • Jobs 氏の真似がプチ流行した。とくに and の「ェアーンダ」はお手軽。確かに愛されキャラだ。氏のセールス手腕はほとんど伝説化しているけど、実際に講演を見るとべつに魔法みたいなことは全然なくて、「とにかく自分で自分の会社の製品を褒めまくる」というとても地道なことをやってるだけなんだよね。ただそこに魔法があるとすれば、自画自賛って普通はイヤな響きが混ざるのにもかかわらず、それがあんまりイヤな調子には聴こえない、という振る舞いと抑揚のコントロールにあるんだろう。経歴や過去からの言動も総動員して、言葉の納得力を増幅している。「こいつならこう言うのは自然だ」「こいつが言うなら仕方ない」「こいつはこういうことを言うやつだ」みたいな妥当性が、「こいつが言うことは正しい」「こいつが言うからには素晴らしい」にすり替わるミラクル。通してみると支離滅裂なようなんだけど、その瞬間瞬間でみればブレがないというのか。そういう人間が「代表」して喋っている、「なにを代表しているのか」という部分に錯覚を呼び込みかねない巧妙さで、とかなんとか。
  • ところで Over The Air 略して OTA ってギョッとするからやめてほしい言い方だよな。

あとはー、近年ではゲーオタにもお馴染みだけど、あのステージのうえをモサモサ歩き回るアメリカン講演スタイルって、なんか熊とかの精霊を信仰してる部族っぽいよなー。毛皮被って喋ればもっといいんじゃないか。