AirSharing 導入
「こんなもん基本機能として入れとけよなー、さすが（略）」と思ったのでアップデート対応されるまで我慢しようかと思っていたんだけど、対応されるかどうか知れたもんじゃないし、やっぱどうにも不便なので AirSharing をインストールした。無線 LAN 経由で iPhone をストレージ化するアプリ。App store には、ほかにも特徴の違う似たようなアプリがいくつかあるようだ。
- （081026 追記）iTunes の使い方がわかってなかったので、この日記には事実誤認がいろいろあった。→http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20081025#p2
- 導入した理由を単純化すると、ファイルの同期でなく移動がやりたいということだ。これまで WM 機と携帯電話で当たり前に出来てたので、iPhone でも当然できるんだろうと思ってたんだけど、出来ないんだよねこれが。iPhone を USB で PC につないでも、Explorer からはデジカメフォルダしか覗けない。ファイルは iTunes 経由で同期するしかないが、同期できる情報もメール・カレンダー・アドレスデータ・ブラウザのブックマークと限られていて、音楽と podcast はさすがに何の手間も要らなくて便利だけど、txt とか doc とかは持ち出せないの？というか iPhone アプリのメモ帳で書いた内容はどこに Sync されたの？（←まあ Gmail 経由で手動同期すればいいんだけど）みたいな状態。いやそういうんじゃなくて、PC 上のファイルを手軽に iPhone に持って行きたいんですよおれは。でも考えてみれば iPhone て Finder 的なアプリが元々なかったわけだよ。仮によろずなファイルをコピーできたとしても、それを見る手順がないんじゃ意味ないか。ファイラー的ななにかをインストールしてから、それにいろんなファイルをぶら下げるという順番なのだな。
- れいによって iTunes 使いづらい話になるけど。同期するムービーファイルを選ぶのにいちいちチェックボックスぽちぽち押していくとかどうかしてる。ドラッグ＆ドロップで終われよという感想しか出ない。おまけに同期だから PC から消すと iPhone にコピーしたファイルも消えるのがおれの使い方では困る。えーと iPhone と同期してるのはノート PC なわけね。でノート PC の HDD 容量は少ないので、基本的にはデスクトップ側に置いてあるデータがマスターなわけね。何故デスクトップ PC で同期しないのかというと、デスクトップは毎日起動するわけじゃないので、iPhone の同期先としては重たいわけね。で、一旦 iPhone にファイル移したら、ノート PC 側で同じもの持っとく必要はなくなるので、それ消したいわけね。だから同期じゃなくて移動がやりたいというわけ。
と、いうわけで AirSharing 便利。Explorer で iPhone にファイル移動が出来るようになった。見れるファイル形式も豊富。
画像は当然見れる（ただしリストにサムネイルは表示されない）。標準の画像ビューアと違って 320x480 に強制リサイズされず、細かいところまでズームできるのが良い（拡大画面が粗いのは、ピクセル等倍以上の倍率まで拡大しているから）。ただ、「次の画像へ」みたいなメニューは無いので、ドバーっと大量に画像をコピーして次々見るみたいな用途では使いづらい（iStorage や FileMagent という別のアプリにはそういう機能があるようだ）。あと pixiv からダウンロードしてきたやたら横長 or 縦長なストーリー絵巻的なファイルが表示できなかった。ファイル形式は対応してるはずなんだけど、何が問題なんだろう。
まあ「次へ」「前へ」みたいなボタンを押すのもめんどいし、連番画像ビューアとしては、WM 版の MangaMeeya 方式が最強だよなーと思ってるので、あれと同等の挙動をするビューアが出てくれるのを待つしかなさげだ。
動作は多少重いが、メーラーでは頻繁に落ちてたような巨大 PDF ファイルとかも開ける。あまりにでかすぎるとフリーズするけど、PDF の読みやすさでは iPhone は Palm や WM 機に対してかなりアドバンテージがあると思うので贅沢は言うまい。↑は Twitter 発同人企画（？）「セーラー服は日本の宝です！」（http://twicos.web.fc2.com/）の 29MB 弱ある PDF ファイルを開いてるところ。ピンチ拡大もこれくらい寄れる。
iPhone 用に変換したアニメもこっちで見れるぜヒャッホー。早速 iTunes からムービー関連を全部削除した。問題があるとすれば「サムネイルは表示されない」「iPod なら見るのを中断したファイルのレジュームができたけど、AirSharing では最初から再生になる」あたりだけど、指で前見たところまで巻けばよいしサムネイルとかは要らんのでこっちで良し。
あと、HTML ファイルも読める。EM ONE 向けに作っといたローカル HTML ファイル群（このへんとか→http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20080925#p2）をそのまま開くことができた。けどデザインが iPhone 最適化されてないので、要調整だなー。iPhone サイト対応のページとかつまみ読み中。
AirSharing 自体の使用感としては、ファイル転送速度が遅いところに不満があるか。大量のファイルを転送するときは「仕掛けて風呂入る」みたいな、昔ながらな感覚でやったほうがしあわせな気がする。速度の問題は WebDAV を利用したアプリである以上仕方ないところ。速いのがいいなら MobileFinder なのかなー。いやどのみち充電に USB ケーブル使ってる iPhone なんだから無線 LAN にこだわる必要ねえだろと思ってるので、USB 接続でファイル移動できるアプリでじゅうぶんなんですけど。
