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最近のインターネット - 「落ちてた」「拾った」関連

いや全然最近の話ってわけでもないんだけど。

  • ネット上の、権利がよくわからないものを私物化する(…完全コピー可のデジタルデータにおいては、「私物化」といっても独占という意味でなく、「権利者の裁量をその場において代行する」という意味になる場合が多い)表明として「落ちてた」「拾った」って言い方があって。いっぽうクライアントとサーバには「アップロードする」「ダウンロードする」という言い方の関係がある。
  • 設計としては、ネットにおいてクライアント(私的領域)は「下」でサーバ(公共領域)が「上」なんだけど、「拾った」「落ちてた」という言い方をするとき、公共は私より下の位置にあることになっている。というのは暮らしの比喩をネットにそのまま持ってくることによる齟齬かなー。つまり「落ちてるものは拾って私物化してもいい」という考え方。
  • その考え方の善悪や妥当性は今回どうでもいいということにして。ネットで「落ちてた」とか「拾った」とかいうひとは、「私物化してもよいことにするために、「それ」は下に存在しなければならない」という無意識的な位置調整をしてるんじゃないかなーと思うとき、それって妙に真面目な考え方だよなと思ったりした、ということを書いておく。
  • アングラ、つまり「下に位置する界隈」を自分のフィールドと自己規定するような類のひとは、ふつうに「落とした」「ダウンロードした」という言い方をしがちで、たぶんこれには「上にあるものを引き摺り下ろす」というトロフィー的な考え方が重なってくる。

つまり、「落とした」って言い方をするひとと、「拾った」って言い方をするひとは、結果的に似たようなことをしているんだけど、自分がどこに立っている(べきな)のかという自己認識の調整の仕方が、全然違うんじゃないかなーという。単純に、誰かが「落とした」ものを「拾った」という、順番の問題ともいえるんだけど。