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最近のアニメ - ストライクウィッチーズ関連補足

別に今期のおもしろアニメカテゴリに入ってるわけでもないかんじなのだけど、いろいろ考えてるうちに(http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20080815#p3)、まだ書いてないことがあったことを思い出したのでメモ。

  • このアニメ、雑誌のイラスト連載から企画が始まっていたり、アニメ版のキャラクタそれぞれにイメージする実在エースパイロットの設定(?)があったり、全体的に「ストーリーがあって、そこから設定とキャラクタが出来ていった」わけでなく「設定からキャラクタが出来、そこからストーリーを作っていった」かんじのデザイン意図が強い気がする。いまどきのオタ作品なら大概はそういう要素を持っているとは思うんだけど、にしてもその比率が高い印象を受けるというか。
  • で、そうしたキャラクター先行デザインであることが、「めんどいストーリー描写とかあまりない安全なキャラクタころがしアニメ」的受容をする場合に好都合な状況をうまい具合に作っているような気がする。ある種の凝り固まったオタにとって重要なのは「設定」と「キャラクタ」で、ストーリーは適当に設定とキャラクタを紐付けてさえいればよく、そこが活発に動くことで設定やキャラクタを乱す状況を嫌ったり、疲弊したりするのだ。
  • ネウロイがジャムだとした(こちらのオプションを彼らなりに模倣して返す)場合、ネウロイに陸戦を仕掛けると、ネウロイもまた陸戦兵器を繰り出してくるようになるはずだよなーと思ったんだけど、ウィッチーズの世界の場合地上戦もやってそうだよな。二話では艦船による攻撃も行っている。てことは、陸戦ネウロイとか海戦ネウロイとかも居そうなものだけど、出てきてない。あれー。まあジャムみたいにフェアリィ星まで人類引っ張り込んでるわけじゃないので、彼らのフィードバックにも限界があるというかんじか(空を飛んでない物体は、雲の内側に取り込むわけにもいかんだろうし)。
  • ところで二話のあたりまではウィッチーズ以外のキャラクタとかもそれなりに登場していたんだけど、基地についてからはウィッチーズ以外の人間がほとんど出てこなくなっていてちょっと不気味。まったく居ないわけではなくて、中佐が上官に呼び出されたりとかはしているんだけど。単に「カメラに映ってない」という処理がおそらくはされているのだよねー。
  • 基地内にはまるでウィッチーズ以外の住人が居ないようだけど、四話の「敵襲!」のとき見張り塔のうえでボード持ってたひと居たんだよね。でもこのてのアニメで一番ひとが多そうな格納庫内とかいつもガランとしてるし、ウィッチーズ隊員は(ちょっと女子の服飾概念が現実と違う作品世界の基準においても)破廉恥な格好で基地内を走り回るし、サウナのあとタオル一丁で基地からちょっと離れた泉に歩いていったりするし。厨房も、「係のひとが居るんですけど」という台詞はあるものの、シーン上では隊員たちによる自炊が基本だ。まるで自分たち以外の視線など存在しないと思っているかのような描写と、まるでウィッチーズ隊員以外基地に存在していないかのような演出が、微妙に違和感を生み出しつつコラボってる。
  • 「パンツではないのでパンチラではないから OK」理論など、お約束を突き抜けろ路線を態度で示している本作においては、このへんの描き方においても「見たいもの以外を見逃す準備は出来ているはずだ」という作り手側からの目配せを感じるなー。こういうベタな共犯関係の作り方は、昔気質なオタ作品の作り方に近いのかも。いまどきは作り手も受け手も、なかなか相手を信用しきれず、共犯になれないままタイムアウトすることが多いっていうか。