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最近の読書 - 北方三国志再読

董香が死んだ。張飛も死んだ。幽も。張飛の死は、北方水滸伝のような「あっさりとした死」ではなくて、物語的にじわじわ展開してきていろんな絡みもあったうえでの、いはゆる「盛り上がった死に方」のひとつということになって、それはリアリティというより物語寄りで、ひとの情動は物語的な感動よりリアリティ的な感動のほうが強いと思っているので、今回張飛の死によって受ける感傷はそれほどでもないだろうと予測していたのだけど、結構ショックだったかなー。意外。というより、物語的な感動を受け止めるという行為を最近あまりやっていなかったので(オタクやってると感動用に作ってある雑な起伏とか受け流す技術だけはやたら磨かれる)、まだこういう読み方ができるかとちょっと驚いたようなかんじ。劉備が死ぬ前に、張飛の死をもって北方三国志の人情部門が全滅したという気がする。ひとに感情はありつづけるが、それが物語を動かすことはもうない。