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GRAND THEFT AUTO IV

GTA4

今世代機向けゲーム商売のひとつの節目となるのであろう、GTA IV がついに発売されたのだが、日本版は年末あたりになるとのこと。GTA のようなシナリオ(というよりも味のある会話)を楽しんだほうがよいゲームについては、ローカライズされるのを待ってから遊ぶほうが賢いし、それにおれ GTA シリーズには格別に思い入れがない側の人間なので(洋の東西を問わず、おれの脳内での差別語「大作 RPG」に近いとカテゴライズされるジャンルのタイトルにはわりあい冷淡)、まあ年末まで待って国内版を軽く遊んでおもしろかった、というスケジュールでいいかなーと思ってたんだけど、フレンドのステータスが一斉に GTA に埋め尽くされ、また最近は Ustream だのなんだのでネットの向こう側でプレイ中の映像配信などが結構あったり、また単純に近場の友人が GTA4 買ってヒャーハーしているさまなどをみると、なんだかやっぱりおれもむしょうに GTA を遊びたくなった今。というようなわけで、通販で二本買って一本ダブついているという N さんにヨーロッパ版を譲ってもらって、入手。

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GTA だ。GTA に間違いない。だが、それ以上ではない…というのがいまのところの触感。軽くファーストインプレ。

  • まず英語ぜんぜんわからん。映画のように手加減されたゆっくり綺麗な発声の英語ではない。早口で俗語が多く、訛りなんだか個性なんだかよくわからないフレーバーまみれで全体的に英語が汚い。最初の二時間くらい字幕なしでやってたけど、諦めて ON に。といっても字幕つけりゃ理解できるってわけでもなく。
  • GTAガボンガボンした自動車挙動はあんま好きじゃない。チューンできたい。というか GTA 遊んでると自動的に Burnout Paradise をあそぶエネルギーがゲインする気がしてきた。今世代はフリーローミングゲーが GTA 以外に一杯ある(というか GTA を基準器として、ウリの部分に特化させて部分的に GTA を越えてくる、というのが今作における「大作っぽい洋ゲー」界隈のひとつのトレンドではあった)。その中にあって、とにかく車で暴走する操作感のきもちのよさを追求したのが BOP と。
  • 同様に、格闘戦の気持ちよさでは Assassin's Creed のが上と(まだ GTA のほうの格闘戦をあんまやってないのでわからんけど、AC の格闘戦は「あんまりやってないうちからわかった」)。まあそれらは「とりあえずその部分で GTA に勝っとけばよし」のタイトルなわけだから、そこがおもしろいのはむしろ当然なのだが。つまり、なんだ、超ド級みたいな考え方として、超 GTA 級ってタイトルの作り方はたぶんあるよねーというかんじで。そして、それらは「部分的に GTA を越える」ことが目標となっていて、「GTA に取って代わろう」とまでは画策されていない印象。実際、そういう動きを威圧するように、GTA IV のトータルな品質は、ちょっと触っただけでも非常に高いところで完成されてるなーと感じさせる。
  • 結局「GTA を超える」というのが、どういうことなのかって部分なのかなー。わりあいベタに超 GTA を目指して開発されたようなタイトルは、前世代末〜今世代頭あたりまでにかなり出たと思うけど、結局それらが「GTA を超えた」ようには思えなかった。ただ、「部分的には超えた」と見えるものはそれなりにあった。それら先達の挑戦を踏まえて、「部分的には GTA を超えることは可能」路線で安定してゆく、というのが現在のムードなのかもしれない。「GTA を超える」というのは、たぶん「すべてにおいて GTA を超える」ものを作らなければ、プレイヤがそう見てはくれないのだ。そんな挑戦はバカらしいので(それこそ GTA III を超えるためのチャレンジは、GTA IV チームにでもやらせとけばいいのだ、わざわざ他社がリスク背負ってやるようなことではない)、最初から「部分的に超える」を目指しつつ、独自のおもしろさを追求したほうが、みんなハッピーになれるんでないか的な。
  • パトカーに書いてある「LCPD」で、ここが NY ではなくリバティシティであることを思い出した。
  • カニ歩きを許さない操作系は、ACT としては前世代に捨ててくるべきだよと思うんだけど、そうなってないな。まあ GTA の操作系は基本的な身体サイズを「車」として取りまとめてある気がするので(人間サイズの移動がベースではないかんじ)、「まあ車にカニ歩きの動きはないものなー」と納得しちゃうようなところはある。ただやっぱり、この操作系だと人間サイズで狭所を歩くとき結構ストレス。機敏に障害物やルートに対応するのがむずかしい。車のようにモッサリ歩く。
  • あとカバーリングはボタンなのな(R6V と GR:AW でいえば GR:AW 側ということだ)。しかし、ボタンによるカバーは、モッサリ感と掛け合わさるとちょっと気持ちよくない。その点でボタン式だけどクイックで自動的・柔軟性の高い GoW のカバーはすごかったし、また GRAW はギリギリのところで調整されていたのかなーとも思えた。
  • まあ、街のディテールアップと相俟って、人間サイズでのプレイ感覚も相当底上げされているとは思う。そのへんほっつき歩いてみるだけでも様々な光景に出くわし、しばらく退屈はしない。結局はそのへんに停めてある車とか盗んで走り出したくなってくるんだけど…。
  • あと車を運転していてカメラの追随がだいぶまったりしていることについても、むしろ自由度の高さと理解できなくはないし、またカーチェイスをやりながらの銃撃戦などでオートプレイっぽさを排除するにはこうする以外なさそうだと納得もできる。

とかなんとか。タイトル画面からゲーム開始までメニュー操作が一切なく、ディスク入れたら「START ボタンを押す」なんて野暮なメタ操作をすることなくダイレクトに主人公の操作に没入していける、贅沢な(おそらくはプラットフォームホルダ各社とも綿密に打ち合わせた、というか天下の Rockstar 社が「これがいいと思うのでこうしたい」というなら誰も反対できない)デザインから、流れるように(自然に誘導されていく)途切れなく(退屈とは無縁だ)細切れに(長ったるいおつかいにウンザリさせられりことはない)展開してゆくストーリー(でも英語全然わからん)に酔いしれていくうちに時間はどんどん過ぎてゆくのだった。