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姐御キャラのメモ書き

コミュニティの中の立ち位置として、あるいはキャラとして、女子の場合にはたとえば「天然不思議ちゃん(自分が世間とズレていることを自覚してないへんなひと)」とか「養殖不思議ちゃん(「世間とズレた自分で居たい」という願望から、世間との断層を作り出そうとがんばってるひと)」とか「ビッチ(自分の性的魅力の効果を確かめることで自己承認を得る、というパターンを常習化してしまっているひと)」とか「サークラワナビー(めんどくなってきたので以下解説ナシ)」とか「自称サバサバ系」とかいろんなカテゴライズがあって、その中に「姐御肌」というのがある、というのは結構前から認識はしていた(http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20070512#p1)。けどあんま日記してなかったので、改めてメモ書き出し。

  • オタ系に強くみられる傾向なのかもしれないが、女子のホモソーシャルには擬似血縁的な上下関係が成立しがちで、その関係で「お姉さん」「妹」みたいなロールが存在したりする(http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20070516#p2)。「姐御キャラ」は、この女子ホモソーシャルにおける「お姉さん」のロールと結構重なっているところがある、んだけど、同一ではない。おれの漠然とした認識だと、「お姉さんキャラ」は「姐御キャラ」よりも「妹キャラ」への責任感が強い。というより「姐御キャラ」は単にそのひと自身が姐御としてのロールに徹すればよく、特定のメンバへの責任感によるロールプレイは期待されない。強いていえば、ここぞというタイミングで「サークル全体の利益のために」為されるロールプレイが(細かいことには口を差し挟まないが、大きな動きがあった時には主導権を発揮したり、また拒否権を行使するなど)、姐御キャラには期待されているといっていいかもしれない。
  • ちなみに、擬似血縁における姉妹関係は、基本的に構成メンバの実年齢差を基準に形成される。そのひとが実際に(擬似ではない実際の家族関係において)姉としてのロールの経験値を積んでいるとか、妹としてのキャリアが長いとか、そういう基準ではない。…という意味では、じつは「実家族ではお姉さんなんだけど、擬似家族では妹キャラ」とか「一人っ子で下の子の面倒見たりとか苦手なんだけどお姉さん」みたいなロールとキャリアの食い違いは結構ある。が、まあべつになんとなくそれっぽい振る舞いさえしてれば問題になることはない。
  • 姐御の場合も基本的には同様だが、姉妹関係と違って女子ホモソーシャル内での相対的に決定されるわけではない。コミュニティ全体を見ながら「なんとなく年上っぽいなら」というあたりで漠然と決まる場合もあるし、あとここがポイントなのだが、「なんとなく姐御キャラで行こう」と、そのひと本人が決めてからコミュニティに介入する場合がある。
  • 再整理してみると、「お姉さんキャラ」や「姐御キャラ」に相当するようなひとは、コミュニティ内で段々と成長が評価されてからそのロールに収まる、というようなものではなく、ある瞬間に「年上キャラ」として突然人間関係に再マッピングされる、というようなものである、ということになる。もちろん高校や大学の場合には世代交代があるので、最初妹だったのが最後は姉、みたいなふうに自然とシフトもするが、これが OG や社会人サークルになると横の流動性こそ学生サークルよりも高いものの、縦の流動性はむしろ抑制される。
  • と、いうようなわけで、「お姉さんキャラ」や「姐御キャラ」といった呼称には、なんとなくコミュニティ経験値が高そうというイメージがあったりするわけなんだけど、べつにそんなことはないっていうか、年度の切り替わりなどでむしろ「新人お姉さんキャラ」とか「新人姐御キャラ」のひとたちが、あたふたと苦労する現場があちこちで観測されたりとかして大変だなあと思ったりする。妹側のロールだったら「わかんない時はとりあえず聞けばいいや」とか割り切れるけど、姉ロールだとそう安易に他人に頼るわけにもいかないもんな。

みんなたいへんです。