動画系のノウハウで静止画系?
MAD もずいぶんカジュアル化したものだなーとしみじみ思う昨今だが、ふと思いついたのであろう、
もうそろそろ、エロゲ OP に 30 万円で素人投稿のコンペさせるメーカーとか出ないものか。プロデューサーさんたちとかなら斬新なの作ってくれそう。
という Twitter 上の発言をみて「たぶんそれはいまいちうまくないだろ」と思ったので、おれもその場で深く考えずツラツラ書き出してみたものの記録。賞金の 30 万という金額は、みょーにリアリティがある数字な気がするけど、そのへんについては掘っても切ない芋しか出てこないような予感がしたので妄想から除外するものとした。
- エロゲーデモ界隈は MAD と元々素性が近いので、蓋開けてみるとすでに仕事してました的なひとも混じってるのかも。まあ(PC 編集以降の)MAD でも静止画系と動画系ではかなり流れが違うんだけど、もはやそんな区々たる文脈など現代ではどうでもよくなった。
- ちなみにいうと静止画系と動画系では技法もかなり違う…というわけでは、あんまりないので相性はそれほど悪くないはずだ。単に「After Effects のやりこみ」と言ってしまえば、それだけのことだし。差が出るとすれば自前で素材を作成する能力と、(主にカメラ自由度の関係で)3D ツールを使えるかどうからへん。
- それでいうと、エロゲーって基本的に動画素材がないので(動画部分は自作する必要がある)、素材の質に依存するところの大きい MAD の場合制作能力をフラットに能力評価しづらいところもあり。
- さらにいうと「MAD の善し悪しは曲が七割」って話があって(←まあ諸説はあるけど)、また制作するモチベーションとして「自分がバッチリだと思える曲に合った絵を組み合わせる」という部分はたぶん大きくて、そういうところでも著作権無視して自分好みの曲を使ってる MAD と、使える曲の制限されるデモでは制作能力を(略)。
- さらにいうと、デモを公募するためには製品サイズの面積最低四倍サイズの画像素材とかをそれなりの量発売前に流出させる必要があって(ニコニコ動画ですら h264 とかいってる時代に、エロゲーの標準解像度 800x600 以下のデモンストレーションとか切ないだけだろうし)、それがまずどうなんだって部分と、あと具体的にデモ公募にキャンペーン効果を見込める程度の発売前期間までに必要素材一式が全部上がるスケジュール組むのは大変難しそう。
- すでに十分認知されてるブランドが、ヒットを飛ばした過去作のリニューアル版を販売するにあたって、いいかんじの使用許諾済みの作品関連ボーカル曲ラインナップを準備して、キャンペーンの一環としてそれをやる、くらいだと無理がなさそうだけど、手堅く数字の読めそうな商売でそのての冒険をする意味は…とか考えると以下略。
へんなかんじによじれてしまったが、もともと筋のいい話ではないかんじだから、いいか。おれはアイマス MAD もエロゲーデモも大して見たことがない。なのでほとんど妄想なのだが、詳しいひとが考えれば、また違うんだろうかな。