最近のアニメ - 狼と香辛料関連
- すごくおもしろいわけではないが毎週楽しく見ている。デジタルアニメ放送の基盤もしっかり底上げされてきたなー BD コンテンツ時代に売りものになるためには血を流さねばならないなー、というかんじだ。
- 内容への印象としては、例の「メシがうまそうに見えないのが紀行アニメとして減点」「延々主人公とヒロインの対話型でストーリーが進行するあたりが、ユニークというよりは、本作のおもしろポイント」「ていうかサイト管理者とメイドのキャラクタアイコン対話型ニュース解説個人サイトのテンプレートに流し込みやすそう」「ていうかこういうやり方なら、ラジオドラマとか podcast とかにもアニメ視聴者に違和感なく様式を移植できそうなので、そっちにも期待したい」「ついでに「ホロとロレンスのよくわかる先物取引入門」とかそういうスピンアウト情報商材（風ムック本）とかがリリースされてくれたりするとおれが馬鹿ウケ」らへん。
- OP に出てくるロレンスに絡んでくる女ズはこれで全員登場したことになったので、この件一段落したら放送終わりかー、残念だなもうちょっと見たいなー、というような気分を抱きはじめる頃合い。
- 商売のリアリズムをそれらしく見せるのには世界の大設定に大きく手を加えるわけにいかなくなってくるので、ファンタスティック世界を仮構するとはいっても基本的に千人斬りの剣士とか実効性を伴う魔術使いとかが出てこないのは当然なのだが（そういうのを踏まえたうえで商売のリアリズム自体を仮構できるようならそれはもはや SF）、そのうえにたってみると、このての「中世風世界での小冒険」感て以前はどこいらへんが担っていたのかなといえば、たぶんあれだねソードワールドのリプレイ集とかだよね、と漠然と思ったけどあんま実状知らんのでなんとも。
- ところで今週放送回でホロとロレンスの痴話喧嘩があったんだけど、それがちょっと気持ち悪かったのでメモ。ロレンスは童貞力高すぎておもしろいキャラクタなんだけど、ホロがそういったロレンスの童貞マインドを回りこみしすぎて逆になんかキモいんだよねという。ほとんどホモソーシャルじゃんそれという。二者対話型で延々進行する話だけに煮詰まり感は高く、美少女の皮をかぶった狼であるホロという得体の知れなさ、とかとは全然違うレベルでの、なんか見たくない種類の毛繕いコミュニケーションを目撃してしまったかのような気分になった。
- このての「主人公と精神年齢が見た目肉体年齢と異常に離れた美少女の関係性」つながりでいうと、ほかにもオタ作品はいっぱいあるんだけど、こう感じたことはいままでなかったかなー。たとえば、やまむらはじめ「ドラゴニア」とかでも似たような構図は背後に想定されてあると思うんだけど、結局二人の視線が最終的には合致しないことによって（あるいは互いがバラバラに目を伏せることによって）、違うふうになっている。狼と香辛料においては、二人の視線が合致しすぎているのかもわからんな。
