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モバゲー雑感 2

旅行 | 080103

モバゲーというか、若年層対象といわれる類のネット全般にいえるのかもしれないが、なんかそこいらへんのコミュニケーション雑感。

  • しばらく前にぱどタウンブームがあった。あのとき興味深いなと思った用語に「はしご禁止」があった。
    • はしごというのは、自分の仲介なしに、自分の公開されているフレンドリストを辿ってコミュニケーションを深める行為、だったっけか。ようは「ぼくに断りなく、ぼくのともだちとともだちになるのを禁止します」ってことだ。普通の感性でいえば無茶苦茶な主張にも思えるが、おそらくこれはごく身近な対象(友達の友達程度の範囲まで)へ向けられたもので、彼らの交友関係における、彼らなりの仁義なのだろうと思う。オフラインで考えれば、教室で「○○ちゃんはあたしの友達!ほかのひとは勝手になかよくしちゃダメ!」とかそのての台詞を吐く小学生もそんな珍しくはないだろうし。幼稚だけど。
  • 誰でもアクセスできる範囲の web についていうと、数年前のおれに電話したら信じてもらえないかもしれないが、「無断リンク禁止」という用語はいまだに死んでいない。
  • そしてモバゲーで興味深いと思った用語が「素通り禁止」と「絡み推奨」だった。
    • これ同じ意味を双方向から言っていて、「自分のアカウントにアクセスしたら何かコメント残してくれ」「自分のアカウントにアクセスしたらプロファイルとか過去日記とか読んでキャラ把握したのち積極的にコンタクトとってくれ」ってかんじになる。「絡む」というとバッドニュアンスっぽいが、「絡む」「絡んで〜」などは、モバゲーにかぎらず若年層インターネットにおいては「=毛繕いコミュニケーション」のことだと思ってよい。当然、自分と近いチャンネル、共通のプロトコルを持った対象を前提としたメッセージだ。
  • このての「〜禁止」というのは、あれだよね若年インターネッターに共通してるコミュニケーションプロトコルだよなと思う。彼らの多くが、可能なら実際にそれを禁止できるべきだと信じているのは確かで、また、それを禁止できるだけの権力なり権限、またそれらを持つだけの資格が自分に備わっているかどうかを問題にしていないという点でも共通している。しかし要点はそこではなく、ここでもやはり「通じてほしい言葉が、届いてほしい対象(層)にだけ届いてほしい」という願い、祈りのようなものを感じる。この場合、邪魔者を排除したいという態度は、邪魔でないひとたちを呼び込む姿勢を兼ねている。これ、物心ついたときにはすでに巨大な情報系ができあがっちゃってた側の人間の基本的態度なのかなあと、そんなものがなかった過去を持つ側の人間として憶測したりとかしているが、よくわからん。

ところで若ナード界隈の Twitter での @ コミュニケーションなど眺めていると、用語系が違うだけで、サービス利用のマインドはモバゲーらへんとあんま変わらんなーと思うことも多い。 Twitter は利用者に女が少ないのかおれの観測範囲の問題か、男オタホモソーシャル感とかが濃い目に出ていたりとかしてアレでもあるんだけど(なかばホモソーシャルあるある大辞典状態)。用語「絡む」あたりを覚えれば、彼らももうちょっと開き直った毛繕いに専念できたりするんじゃろうか。ホモソと毛繕いって、相性は悪くないっていうかむしろいいくらいなんだけど、中長期的にはけっこうロクな思い出作らないんだけどなー。まあいいのか。世の中そんなのばかりでできている。