ゲーム新作関連 - matakimika@hatenadiary.jp

今年はもうクリスマスシーズンになにが出るかとか全体の流れを追うことができそうもない。とにかく毎週粛々と「いまなにが買えるか、あるいは買えないのか」を判断してやり過ごすことになる。来年一月くらいまでの販売スケジュールは押さえたいところだけどなー。時間ってより頭の余裕が。

で、先週から今週で出たゲームのうち目に留まったのは三本、「SUPER MARIO GALAXY」と「CALL OF DUTY 4」と「ACE COMBAT 6」だが、これらをどうするかは、結局「SMG は見送る」「COD4 は買う」「AC6 は借りる」になりそうだ。

SMG は、ネットの評判がやたらいいのでこれは買うか Wii で買うゲームこれで二本目だな（一本目はローンチの Wii Sports）とか思ってたんだけど、ネット以外で遊んだひとの話聞いてるうちに期待値がどんどん下がってきて、うーんしかしまあどのみちよくできているものには違いないし、へんな空間ゲーは好きなほうだし（しかも酔いづらいらしいし）、一応チェックしておくべきなのだがー、みたいな状態になり、一方でやたら COD4 熱が高まってきたので、まあおもしろいんだったら来年明けて二月か三月あたりにでも遊べばよかろうどうせ売場から消えることもなかろうし、と思い直して見送ることにした。
COD4 は、おれあんま COD シリーズはっていうか WWII ものはなー（だから MOH シリーズも同様に敬遠）、と思っていたんだけど 4 は現代（近未来）戦になって雰囲気が相当変わっていて、あと 2 から 3 への進歩はそれほど目覚ましく見えなかったけど、デモムービーなど見ているぶんに 3 から 4 へはゲーム内容としても相当の進歩が期待できそうだった。というわけで事前から、出たらどのみち買うなーというかんじだったけど、アジア版がリリースされて以降聞こえてくる評判がやたらよくて（もちろんそれはただ漠然とした FPS タイトルとしての括りでなく、「COD らしさから FPS へ還元される経路として」というカギカッコつきの評価ではあるが）、畜生おれもはやく遊びたい遊びたい遊びたい遊びたいという状態になった。現在もっとも良い熱量で購入モチベーションがたかまっているタイトルといえる。おれの気分でいうと、去年末の GoW、今年春の GRAW2 に匹敵するかんじ。つまり、なんというか、シーズン毎のお祭りタイトル感というかな。過剰さを楽しむことが確実にできるもの。同時代ゲーオタとして避けて通るのが勿体なく思える一本。
それと別に、最近 Orange Box 買った関係で Portal だけでなく HalfLife 2 も触っていて、そのへんでスクリプト最強伝説界隈の FPS の、最高潮の PC 往年形と家庭用現在形を並行して触るのはおもしろい体験だよなという部分もある。HL2 の、あのある種の物寂しさ（と、いまでもそれほど一般的とはいえない物理シミュレーション感…は、たぶん家庭用では PS3 タイトルに多くその子孫を見ることができると期待されている流れだが）は、自体ひとつの魅力だと思えるので、おそらくは相当過剰よりの COD4 のスクリプト演出だけが到達すべきポイントだとは思わないけどまあ。体験しておくべきものに、体験しておきたいような題材が来た感。
AC6 はー、まあべつに遊ばなくていいかなという気分だったが借りられるなら一応触るつもり。評判はそこそこいいけど、そもそも AC6 買ってるのは PS2 時代の AC シリーズを評価していた側のひとたちだろうしなー、おれはあれをおもしろいと思っていない側のひとだからな。
ニュアンスがむずかしいんだけど、AC シリーズがつまらないゲームだというより、あれはもとからあれ以上おもしろくなりようのない設計で完成（標準化）しちゃっているという部分に問題があると思えて、つまり、AC シリーズの現行路線は PS2 世代のスペック想定のうえでゲームデザインの伸びしろを使い尽くしてしまっていて（32bit 世代の設計で完成しているリッジのように）、おそらくはその延長線上で展開しているだけで新世代ハード向けにデザインをリストラしていない AC6 に期待できることは特にないなー、というかんじ。べつに NAMCO 社の開発力やデザイン力を低く見積もっているというわけではなく。今世代でウケをとりやすい方向へカスタマイズしやすいタイトルに見えないのだ。たとえばこれがアイマスとかだったら、作りの堅さとか伝統的だけどアプローチは十分新しいので新世代的におもしろいよねとなるんだけど。
たぶん「ああ、AC シリーズだなあ」という感想しか出ないと思うんだよね。ハードが PS2 から 360 になっただけの。毎度新世代機が出るという時期には「いまのハードで十分」「これ以上ゲーム機が進化してもグラフィックが綺麗になるだけ」みたいな論調が出て、まあ仮にそんな状態になるんだったら新世代機なんか出なくていいだろうとおれも思うけど、いまそんな既にもうゲームデザインは極まってるか？開発者がふと思いついた与太アイディアがなんでも実現できるだけのスペックが備わっているのか？といえば全然そんなことないよねと思うし、あとまあおれはグラフィックが綺麗になるのがそんな魅力に乏しいトピックだとは現状思わないので、その世界観には同調しないのだが、なんかねー AC6 て「そのてのひとが想像しているような意味での次世代コンソール感」に溢れてんだよねおれの中で。もし仮に XBOX 360 がこういうゲームしか出ないハードなんだったら、確かにみんな PS2 で満足していればいいかもねという。でもそれは乏しいリソースを想定した仮想の 2007 年だよね。現実の 2007 年のほうが全然豊かだと思うんだよね。

というわけで今週末は COD4 で決まり。