台風

雨はそれほどでもないっていうか、降ってるときは土砂降りだけどしばらくすればパタっと止んで、ただ風が漫然と強い。公園で EM ONE 片手縦持ちで親指操作してると、風の勢いで EM ONE くらいのガジェットは軽く持っていかれそうになる。話に聞いたら台風が接近しているとの話だ。それもかなりの大型だと。やはり満月博士の魔界接近説は…て何回目だこの流れ。何度でもいい。ぼくらを世代につなぎ止める枷、ぼくらをぼくらと規定する皮膚、自意識の混沌に実体の影を落とし光を放つ、どうとでも生きることができる可能性とどうとでもは生きられない有限性のせめぎ合う潮目、そのようなもののひとつだ。

台風接近でテンションあがると子供、ゲンナリすれば大人、という話をなにかで見聞きしたけど、それでいうとおれは両方だな。テンションあがってる部分と下がってる部分の協調性がないので全体としてはガタガタ。エントロピー的には増大。やはりこどもがいるかぎり大人は勝てんか。やるべきことは多いがやる気が散っている。ていうか今日は早いとこ帰らないと電車とかどこででも止まってダイヤ乱れまくって面倒そうだからさっさと帰ろう。とかなんとかいそいそと台風に備えている気分でいうと、ウキウキしている気分のほうが勝ってるのか。それはやはり、気恥ずかしいことなのだろう。