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よつばと!

よつばと!

じつはいままでまともに読んだことがなかったので、この機会に。とりあえず三巻あたりまで。続けてボチボチ最新刊まで読み進める予定。おもしろいのだが、確かにこれはー、なんというか、むずかしい漫画だな。オタとして感覚解像度が低いのでいい具合に言い当てることができないが、この削ぎ落とし感みたいなものはいっそ宗教的ですらある。いや宗教っていうか、宗教とかじゃなくて、なにかの念仏みたいなかんじ。ふしぎなかんじだ。ひょっこりひょうたん島みたいっていえば近いか?

でもそれすごいのかっていうと別にそんなこともない普通の漫画なんだと思う。きにしすぎじゃよ。オタクだけが気になる点なのかもしれんよこれは。以前漫画オタのひとに「親戚のこどもがおもしろがって読んでるらしいですよ」と言ったら信じてもらえなかったのだが、ていうか確かにこの漫画からは「たぶんこの方面の漫画を死ぬほど読み込んでいないと感覚できない何らかの洗練と、その結果としてこの作品が漫画として喪失しているなにか」みたいなものの存在を感じなくもないんだけど(そしてその細かい部分がわからんのでおれはそのての漫画オタじゃないんだなと思えるんだけど)、いやーどうかなおれはそこまで漫画オタとしての感覚を優先する気になれない。むずかしいこと考えなくたって読めるのが、漫画が構築してきた漫画というコードの意味なのであろうよ。そっちのほうが自分の感覚じゃないぶん信用できるよ。

でもこの漫画が「あずまんが大王」の後にあずまきよひこ氏作品として出てくるって部分の不思議さにはちょっと面食らうな。氏はいつからこういうのを描こうと思いはじめたんだろうか。もとからか。わからん。その片鱗はあずまんが大王の三巻では明らかに覗いていたけど、あの頃はあんま似合っていないなと思っていた気がする。もともとあずまんが大王がそういうものが描かれる漫画だと思って読んでいなかったからだろう。「よつばと!」では、よつばとの話は、似合っている。そういうものを描くための漫画としてはじめたからなんだろう。

これに近い面くらいっていうと、なんだろ、あれか「機動警察パトレイバー」のあとのゆうきまさみ氏作品が「じゃじゃ馬グルーミン UP!」だったときとかか。いやでも、今読むと「あ〜る」→「パトレイバー」→「じゃじゃ馬」の流れってものすごく納得なんだよな。そのあとの「パンゲアの娘 KUNIE」については、もうちょっとまとまってから読もうと思ってたら打ち切りになってしまったので残念だったんじゃけど。