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最近の読書

BIOSHOCK | 070910

予定どおり航空宇宙軍史シリーズ再読開始。「惑星 CB-8 越冬隊」。舞台が「惑星 CB-8」という銀河のどこかにある惑星であることを考えなければ、やってることはただの冒険小説といってもいい。しかしそこが惑星 CB-8 であること、そして主人公の属する越冬隊が汎銀河資材開発公社から派遣されていることによって、複雑かつ SF 的な事情が生まれ、SF と冒険が不可分な物語として成立している。動物の棲息が確認されていない設定の惑星に対して越冬隊 50 名っていうその人口密度の希薄っぷりにまず呆然とする。山 vs 50 人とかでも十分呆然とできる対比だと思うが、相手が惑星ではな。なんとなくビジュアルイメージ…というより、この話がゲームだった場合にふさわしいゲームエンジンは…とか、ちょっと筋違いな気がしなくもない妄想が持ち上がってきて、「フライトシム系のグラフィックエンジンでアクション」みたいなスケール感だよなと思って、そこから「Project I.G.I」(http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20010312/igi.htm)など連想した。全然関係はない。

人間のためにあつらえられたわけではない、したがって人間とスケールを合致させようという意思など介在していない、たまたま、そして必然的にそうなっている、自然のレベルデザインに対して、人間が生存可能性を追求すべく挑むというそのドラマは、とにかくにも生き残らねばならず、しかもそのために不条理にも思えるほどあっけない機械的な作業を避けて通ることができないという、とにかく、これは、なんだろうな。普通に生きていられないような世界に来てまで越冬し、ただでさえ生存することが困難な宇宙に出てまで戦争をする、レベル高いのか低いのかわからんなー、人間はどこまでいくつもりなんだー、と、ものすごいエネルギーを放射している恒星の群れを、遠くから眺めるような気分で読み進める。