matakimika@hatenadiary.jp

WELCOME TO MY HOME PAGE(Fake) ! LINK FREE ! Sorry, Japanese only. 私のホームページへようこそ!

はてなカラス OFF 会

OFF 会

はてなーのひとが集まる会があるというので参加した。ところで、なぜおれがはてなーはてなーと書くのかについては理由がある。

  • はてなーとは、いはゆる「はてな村」で主に活動が観測される、はてなアカウント所持者である。
    • 当然、はてなアカウント所持者の中で、「「はてな村」で主に活動が観測される」ようなひとは少数である。
  • いはゆる「はてな村」とは、その「いはゆる「はてな村」」という幻想それ自体を共有している界隈のことと定義できる。その範囲は、「いはゆる「はてな村」」と各個の定義する範囲が自然に異なるために(観測範囲も違えば判定基準も違うことから)、一致しない。一致はしないが、そうした齟齬がまたノイズを生んで、ノイズは格好のひまつぶしだから、話がひろがったり延焼したりグダグダになったりして、全般的にコミュニケーション機会を生んでいると。齟齬が対話を生み、対話してしまえば関係性を生んで、関係性が生じてしまえばムラ化する、というかな。
    • ムラに与したくなければ、齟齬が出ても対話せず、絡まれても反応しなければよい。反応への再反応が、結果的に関係性の発生と観測されることになると考えている。
  • 昨今の、ブログをフラッグシップとして、ポータルをやっているようなレンタルサービスは、ブログ以外のメディアも一つのアカウントで横断できるようになっているわけなので、このような集まりの場合には「ブロガー」とか「はてなダイアラー」といった区切りは適切でない。はてなの場合でいえば、主に自己表現の場になっているサービスとして「人力検索」と「ダイアリー」と「グループ」と「ブックマーク」の四つがあって、さらにその周辺の各サービスやマッシャップ的ななにかとかはてラボとかがあり、まあ人力検索はほかとあまりリンクしていないが、ダイアリーとブックマークは、「いはゆる「はてな村」」を形成し補完しあう大きなな要素だ。要するにそれらは一つのアカウントで横断できる多様なサービスの圏内で、だからこそ界隈を形成することができて、また OFF 会のきっかけにもなりうると。
  • その点でいえば、たとえば Livedoor とか FC2 とかの ID でも「ブログ」と「ブックマーク」は横断できているわけだが、それらのサービスの ID は、当然それらのサービス固有の文化なり文脈なり、もっといえばはてなー固有の「なんともいえないはてな臭」的ななにかとは別の空気を醸し出すはずで、おれはあんまほかのサービスの事情を知らんのでアレだが、たぶん似たようなかんじにサービスを展開しているポータル同士といえども、その文化圏の互換性は高くない。

ようするに、はてなーを指すときには「はてなー」と書くのが最適であり、それが最適になってしまう程度には、はてな村は最適化された文化圏ということになるか。余談になるが大概のはてなーは、隠しようもなくはてな面(ヅラ)をしているため、互いが互いをはてなーだと見分けることが(経験上)七割程度の的中率で可能だ。これはオタの場合の「オタは相手がオタであるかどうかを、ほとんどなんの根拠もなく、しかし極めて高い的中率で感覚することができる」状況と似ているが、これをもって「はてなー=オタ」というのは適当でない。一般に未熟なオタはベタな優越感ゲームへの耐性が低いが、メタな優越感ゲームを仕掛けられてもピンとこない。対してはてなーはベタな優越感ゲームへの耐性こそ高いものの、熟練してもメタな優越感ゲームに拘泥しつづける傾向にあり、これはコミュニケーションの様式にも結構わかりやすく影響を与えていて、それぞれの気質の差として出ているように感じられる。

ただ、今回の OFF 会が幹事の P 氏によれば「はてなカラス OFF」という命名だったことは勘定に入れておくべきだろう。「はてなカラス」という用語は、強いて挙げれば「はてなブックマーク村」の用語であるから、「はてなダイアリー村」同様に、はてなー全般というより専門部会的な性格があったのかもしれない。とはいえ、集まったメンバーはそれほどブックマーク村に特化しているようにも見えず、わりとまんべんなく(グローバルな中から抽出されたローカルという意味で当然偏ってはいるが)はてなーっぽいかんじだった。さらに蛇足を加えると、この「遠方からやってきた P 氏自身が今回の OFF 会の幹事」という事態もまた、(伝統的な意味での)オタの集まりではあるべきでない姿といえるだろう(オタならばここは「○○氏迎撃 OFF」というムサ苦しい号令が発動される場面だからだ)。幹事は当然原住民側の代表が努め、遠来の客はホストでなくゲストに回る。ブロガー界隈の OFF 会をみるとけっこうあるんだよな「来る側が幹事役」っていう状況設定。今回はいいかんじだったけど、それで失敗した事例も見ている。土地勘ないひとに幹事を任せるのは合理的じゃないと思うんだけど。とはいえ、迎撃なら迎撃で、前提として「迎える側にある程度の(有形無形の)連帯」みたいなものが必要なため、連帯感とかママのおなかに置いてきたような顔で闊歩している当世ブロガー事情とはそぐわないのかもしれない。

…書いてる途中で寝てしまったのでつづきは明日。