ゲームのストーリー要素
おれがゲームにおけるストーリー要素を軽視している理由はいくつもあるが、ざっと挙げると、
- 諸々の事情で、世間一般に「ストーリーが重要」と指摘されることの多いジャンルである RPG や ADV を、一部タイトルを除いて基本的に軽視している。つまり「ストーリーを重視しているジャンル、を軽視している」という図式になっていて、これが間接的にストーリー要素軽視につながってる気が。
- ストーリーが無価値とは思わないが、それがゲームプレイと有効に溶け合っているタイトルをあまり知らない。
- 上のカテゴリとどう区別しているのかという線引きがむずかしいが、ゲームプレイ自体がストーリーになっている(というかゲームプレイをストーリーとして受容可能の)ゲーム(例:SIM CITY、ときメモ、ガンパレ、Fable)などは、それをストーリーとして理解しなくても十分楽しい。
- おれの感情線がストーリー的に盛り上がったり盛り下がったりする、つまりストーリー的な快楽として享受可能の非ストーリーはある意味ストーリーかも。例:クレイジータクシー。「今回すげえ調子いいなー終わったらビールだ!(←おれがじゃなくておれが操ってる B.D.Joe が)」とかそういう。
- STG における「(略)暦(略)年、人類は(略)突如(略)壊滅的(略)人類最期の希望(略)は単機灼熱の虚空に舞い上がる」とかそのてのバックストーリーの有効性は認めている、ただしそれはおれの考えでは「ストーリー」でなく「設定」とでもいうべきものだ。ゲーオタはキャラクタに萌えないが、設定には容易に燃える。
とかなんとかだが、まあそういうのはいい。最近あれだ XBOX Live Arcade のゲーム遊んでるとき適当に podcast(文化系トークラジオ Life とか)聴いてるぶんに、視覚も聴覚も互いに邪魔にならずいい具合だったという体験があって、これを応用すれば「単純なゲーム遊びつつ、(ゲームとなんの関係もない)ストーリー部分だけ mp3 で提供してもらえば、互いに邪魔しないばかりかゲームプレイ以外のメタなレイヤでそれが融合したりとかなんとか」みたいな状況が想定できるかもわからんなと思った。トラスティベルとかも、面倒だからストーリー部分を適当に編集して音声のみバラ売りでダウンロード販売してくれると、おれのような RPG 耐性のないユーザにとっても便利なんだけどなーというか。ただまあこれノリが一定の podcast だから結構いいという話で、mp3 側がストーリー仕立てだと、やっぱりストーリー側のテンションとゲーム側のテンションが非同期になっている点が気にかかってきてしまうかも。いっぺんやってみるか、適当に往年のオタオタしいドラマ CD とかイメージアルバムとか発掘して。