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カレー活動

記憶を漁って日記を検索して日付を確認してみると、今年四月の時点(http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20070420#p3)で、よく行く印レー屋にもう一人達人が誕生していたことが確認できる。日記には書いていなかったが、あのとき食ったカレーは、ドワーフ似のマスターとはまったく違うベクトルだがこれはこれで一門を興してよいと思える出来だった。辛さにおいて頂点ではなく、スパイス使いにも挑発を感じないが、キメの細かい調理手腕とマイルドさに紛れ込んだ一瞬の痛撃と、さらにドワーフおやじにない独特の酸味を加えて、極めて高い水準のカレー時空を作り上げている。ドワーフおやじのカレーを食った体験を喩えれば天才と技巧とプライドと遊び心が渾然一体となり「インドを極めるとイタリアになるのかもわからんな」みたいなかんじだったが(書いててよくわからないが)、このおやじのカレーは、なんだろうか、誠実さと勤勉さ、そこにサービス精神を載せて磨いた職人の技ってかんじか。凡庸ではあるが、感動的だ。

以来何度か通って、そのたびに美味く、あの味はフロックではなかったのだと確認している。このおやじのカレーは、あまり腕がよくなかった頃から食っているが、なるほどあの頃から基本は変わってない。ただ洗練されてなかったり、ムラがあったりしただけだった。忙しくて仕事がぞんざいだったり、不機嫌なときやぶっきらぼうな日もあった。全部まとめてつながって、いまや昇華されている。毎日作り続けてここまでにしたということよな。えらい。そして美味い。いまやおやじは活き活きと厨房を占有して腕を振るっている。目が回るほど忙しいだろうがもはやそんなことは関係なくなっている。達人は作られるってことよな。