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100 円ライター

あ、ライター忘れたと思ってコンビニに 100 円ライターを買いに行った。100 円ライターといっても案外値段はまちまちだ。駄菓子屋っぽいところだと 95 円とか 98 円とか半端な値段だったりする。コンビニだと 105 円とか。102 円とかいう例もあったかな。たまには丁度 100 円で買えもする。「だいたい 100 円」から先の値段は店によってまちまちなのだろうか。どうでもいい。余計なこと考えなくていいような価格帯であることが 100 円ライターの美点だ。その点たびたび繰り返すが 100 円傘などは堕落している。500 円とかだったりするしな。最近は「1 コイン傘」とか変名している場合もあるようだが、あれで良心の発露だとでもいうつもりか。結局税込みとかで、500 円ぴったりで変える機会は稀だったりするしな。ちぐはぐだ。システムが巨大すぎて末端まで制御できないのだろうか。

傘の話じゃない。ともかくコンビニで 100 円くらいのライターを探そうとして、それらしいのがあって、手にとってみたらライト機能つきのやつだった。すざけんな。おれはライターが欲しいのであってライト付きライターなぞは要らんのだ。いまどき誰でも携帯電話持ってるだろう、あれのボタンどれか 1 つでも押せば液晶画面がちょっとした照明がわりになる。携帯電話と機能重複するような機能をライターにつけるな。PC に常駐しているメッセンジャ的存在がいっぱいあったり、TV の周辺に DVD 再生機能つきのゲーム機がいっぱいあったりする状況におれはウンザリしているのだ。あんなものはな、可能性は可能性でも贅肉側のそれだ。担保として納得したうえで敢えて持つという筋合いならば致し方ない(おれは携帯電話と GBANDS と WSC と Palm を同時に携行する場合がある)。が、ライトはひとつで十分だ。洞窟探検に行くわけでもない。電化された大東京に真の暗闇など探せない。ライト機能の邪魔代として 100 円は高すぎる。判断に雑音が混じる。そのぶん多めに金を支払ってもいいので余計な体積と重量を削るほうが、よほどおれの消費形態に沿った商売というものだ。

で、ライト機能つき 100 円ライターを置いて横のやつを取ったら、よりによって今度はボールペン機能つきのやつだった。ボールペン機能だと。感想も出ない。だめだ。アウターゾーンに迷い込んでしまったようだ。まったくニーズの違う時空だここは。確かにこれが便利なひとはどこかに居るんだろうし、それは案外少なくないのかもしれないが少なくともおれではない。どうなってしまったんだこの街は。違う。この街をとやかく言えるほど長く住んでるわけではない。迷い込んだのはおれだ。アウターゾーンだ。

棚の奥のほうに手を突っ込んでようやく掘り出した普通のライター。これが欲しかった。ライター機能しかないライター。迷いがない。通信定額制を選択するのと一緒。上手に使えばそれより安く上げる生活だって普通にできそうな気がしなくもないけどコストダウンに血道をあけるより定額払って割り切ってその問題を脳内デスクトップから追い払ってしまう整理法。それが素ライター選び。火をつけるときに用がある。火が要らないかぎり用はない。210 円です。は?100 円ライター。あるいは 105 円とかの誤りでは?210 円だった。よく見るとどうでもいいキャラクターの絵がプリントされている。版権か。無数に複製された偶像が可能性と信用の結晶を回収するシステムか。美しい 100 円ライターは終わった。いま美しいのは 200 円ライターだ。定額制の時代だった。