「占わない」に参加

なんか新年早々やることも特になく暇を持て余すと、楽しく暇をつぶせるはずのコンテンツを消化する気もあまり起きなくなり、結局正月休み用に準備しておいたアニメ漫画ゲーム類って思いのほか読んだり見たり遊んだりしないものなんだよねーと思いつつ、億劫げにネットをやっていたら「占わない」というイベントがあると教えてもらったので、正月三日目はそれに行くことにしていたのだった。

参加といっても会場である神宮橋付近に行って主催者である S さんの周辺で延々突っ立っているだけであり、ひたすら寒かった。ひとがまばらに来てしゃべったりしゃべらなかったりするのを聞いたり遠くで見ていたりした。差し入れの荷物などでどんどんダンボーラーちっくな風体になっていく S さんがおもしろかった。あ、（「占わない」と無関係な）人通り自体は明治神宮への参拝者ですごく多かった。あと明治神宮前には「死後さばきにあう」で有名な聖書配布協会のひとたちがたくさん看板持って突っ立っていて、なんていうかこうあからさまにライバル店の目の前で営業しなくてもいいのになあと思ったが、考えてみると、自分を信じてるひと以外救わない神様の信者のひとは、ほかの宗教の行事のときにこそ出ていって「いやそっち行ったらヤバいから！正解こっちだから！」とか営業しないといけないのかもなと思った、まあそれは反ゲーム（オタク）エゴイズム、つまり「あいつらこんな良いモノのことを知らずに生きてるのか、馬鹿だな」で済ませずに、布教（文字通り！）の情熱を肯定する回路を背景とした、ある種の善意と切実さの話であり、善意と善行は必ずしも一致しないのだが以下略（あと細かいことをいうと、あのひとたちはあくまで「看板持って立ってるだけ」「スピーカーで説教流しながら立ってるだけ」で、べつにデモや勧誘行為をしているわけではない、ので路上で活動していても警察とかに排除されたりとかしないらしい。路上活動てややこしいんですね）。正月だからかゴスロリのひとはほとんど居なかった。たまに居た。参加者のはてなユーザ率が高めの、こうした屋外でのゆるい集まりとしておれが去年よく行ったのはブルーシート会合だが、それとはだいぶ違ったかんじの集まりだった。参加人数は通算で十人未満くらいだったと思うが、おれがあまり知らない方面のクラスタのひとつを垣間見ることができたかんじ。

だいたい夕方くらいになってもうひとも来ないだろうというところで撤収、原宿でメシ→新宿で喫茶店というかんじでしばらくしゃべり。メシ屋では S さんがテキストサイトに詳しそうだったのでそこいらへんのことを聞いた。ところで「ナフ周辺」て何ですか？的なアレで（→http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20060313#p2）。馴れ合い vs 童貞毒、みたいなアングルの話とかになるのか。テキストサイト界隈を知るうえで参考になりそうな何本かの軸もみえてきた。まあ特に意味のあるなにかが掘れそうなジャンルではないのでいまさらの話ではあるけど。喫茶店ではゲーセン話とか一昔前の当世風俗的な昔話がメインだった気がするけど特に興味深いエピソードはなし。というかんじだった。

写真。

神宮橋を歩道橋の上から。

ほぼ同じ位置から振り返って表参道。