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最近の漫画

かりもの

最近 M さん(トップ 2 の件の M さんとは別人)が借してくれた漫画が「孤独のグルメ」と「シャーリー」で、なんでこういう組み合わせなんだ?と疑問に思っていたら、どうもふたば掲示板かどこかのコラージュがおもしろくて引っ張り出してきた組み合わせであるらしい。なるほど。

どっちも何度か読んだことがあり、特に「孤独のグルメ」は好きな漫画だ。ひじかた憂峰&松森正湯けむりスナイパー」に通じるものもある。いましろたかし「釣れんボーイ」も、おれの中で遠くない位置にある(「おっさんのボヤきがすごい」つながりで)。「どうにもおもしろくて仕方のない漫画」のあたりにカテゴライズされてある。一個の成人として出来上がってはいても、一個の社会人としてはどこか風景に馴染んでいくことのない主人公が、どこか居心地の悪い、しかしそれなりの満足感や、同時にいくつかのボタンのかけ違い、なんだかよくわからないバランスを気にしたり、即物と叙情がないまぜになって予想外の本質として表出するおっさんのボヤきもあり、そしてメシは大概なんでもうまく、いつも大食で、というようなかんじで、ようするに一人で飯屋に入ってメシ食って帰る、というだけの漫画なのだが、なんとも味わいが深い。たぶん漫画男子は 20 代で一旦ハマって「こどグルごっこ」とかをやり、30 代に入ってまた新しい触感で世界に触れ、そして 40 代で世界と一体化するとか、そういうロードマップが見える。こういうちぐはぐさの中で我々は生きる。ちぐはぐさの中には、必ず手ごたえがあり、そして充実感に浸りきることを決して許さない。磨耗しながら生きていくことの悪くなさが、この漫画を読んでいると染み入ってくる気がする。

で、シャーリーのほうは、エマ後半のあの濃密さを読んだあとに改めてみると、やはりこれは初期作品なのだなあと思えた。くるくる回るシャーリーがかわいい。