下妻物語
TV でやってたので見た。劇場公開時の感想（→http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20040701#p1）。
あの頃未見だった「池袋ウェストゲートパーク」も「木更津キャッツアイ」も全話見ているので、それらと下妻物語がどう違うのかとかも多少わかった。ああなんか全然別だ。いちばん違うのは性別だけど、そういうことでもなく。それにしても恥ずかしげなことを照れくさく見せる映画だ。深く潜っては急上昇する。深度を稼ぐために高速なのだな。高速は前提なのだろうが最適だ。笑いとじんわりの界面活性にポカーンを使うというのは狙い澄ました技だ。クライマックスでは必ずしもうまくはいっていないようにも思うけど、そういうのもどうでもいい気分にさせてくれる。深くはない。深くはないから気楽に見れて、しかし浅くもないのだろう。なんだかよくわからないこの測りづらさは映画的といってもいいんだろうと思う。こういうのも映画だというような。
