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最近の読書

JR 御茶ノ水駅 | 060505

昼飯時の読書の糧を補充すべく本屋に行ったが、これまでの流れからいえばもはや京極夏彦氏作品一択である。が、次に読むべき「鉄鼠の檻」はもうこれは完全に縦のものとも横のものともつかない分厚さであり、メシ食いながら片手間に読めるボリュームではない物理的に。昼飯時の読書本として選んでよい代物では決してない。しかしもう本屋に来てしまったし、本屋に来て買う本としてはもうこれ一冊以外にないという状況。なにも買わず素通りするという足運びでもない。意思の固まりきらない状態で半端に勢いのついてしまった惰性というものが、一番押しとどめづらい。まずい流れを断ち切る決断力が足りない。

本棚で比較してみたかぎり、どうやらこれが文庫版京極堂シリーズ最大クラスの厚さということらしい。その次のやつも同じくらいの厚さで、そのあとからちょっと薄くなっていき、最新刊あたりにはもっと長いやつもあるようだが、これは分冊のみとなっている(というか「鉄鼠の檻」にも一冊完結バージョンのほかにちゃんと分冊版があるんだけど、そっちを買うとトータルで高くつくのでそっちの選択肢はおれの場合自動最優先で消滅する)。これせめて分冊版にしておけば、昼飯読書でちゃんと快適に使えるんだけどな。おれはそっちは選ばないと決めているからできないんだよな。惰性と柔軟性のないポリシーと自動的な基準によって、おれの脳内のどの部門にとってもトータリーハッピーというわけでもない買い物が行われた。

で、こうなってしまった以上仕方ないので無理矢理読んでいる。失敗すればするほど、それを失敗と認めないために新たな失敗が連鎖していくものだ。もはや片手で支持するのは不可能だし、なにかを文鎮に使おうにも引っかからないので、食事側で両手使うときなどかなり中断されるタイミングが増えて(いちいち栞を挟んで完全に閉じて、次また開きなおしてどこまで読んだか再確認)、読書側の効率はすこぶる悪い。おまけにこの分量。そのうえもう持ち帰るのは諦めたので(重すぎる)通勤時間には読み進められない。相当かかりそうだ。けどまあ、ともかく読み終わりすれば、これはべつに失敗でも成功でもなく、ただの読了ということになるだろうから、そこまでは張り切って進めなければならない。