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カレー活動

なかの ZERO | 060503

なにかどうにも疲れていたのでカレー。今日も新顔のツーマンセルだった。む、今日のコンビは二人ともデキるな。そんじょそこらの一見さんにはただのインド人にしか見えないだろうがおれにはわかる。厨房ワークに無駄がない。腰さばきにキレがある(「カレーは腰で作る!」by 食い専カレーオタ)。調理も素早く手抜きがなく清潔だ。特にカレー担当のほうは若いが相当功を積んだ者とみた。接客も慇懃で気配りができる。しかしドワーフインド人級のカレー哲人と比べるとまだ欠点も見える(そんじょそこらの一見さんには略)。たぶん客のカレー耐性の見極めが甘い、つまり、辛さを手加減するタイプだ。あそび心がないというか。客の舌を挑発するカレーを作ることがまだ許されていない。

「ベリホット、ホット」と指定して食ったカレーは、マイルドな味わいだった。調理としては不満点のない十分なものだったが、辛さが足りない。真っ赤なカレーが出てきた時点でそれはわかった。この店のカレーは、最も手に負えない領域へ近付いていくに従って、まるで野菜カレーのように穏やかな色になってゆく。ああこれは舐められたなと思った。致し方あるまい。じっさいカレーは申し分なくうまかった。純情な感情の体調が乱調な最近のおれでは、玄人向けのカレーには耐えられなかったかもしれない。あの若者は、そのことまで見越して敢えてマイルドなカレーを出したのかもしれない。だとすれば振る舞いに幻惑されたのはおれのほうだ。