雨と革ジャン

革ジャンをもらったので、このところずっとそれを着ている。せっかくもらったはいいけどその高い防寒性能が災いしてというか、この時期に着ておかないともう春以降は暑くなって着れなさそうだなということもある。けど最近というのは雨が多くてやれん。花粉も飛び始めているので雨は歓迎なのだが、しかし、あんま皮の服とか持ってないので管理の仕方とか知らんのだけど確か革ジャンて雨はダメなんだったよなという部分に若干の引っかかりが。湿気に触れるとシオシオになり、そのまま放置してるとパサパサになってカビたりするという。けっこうめんどくさかった覚えが。

…でもまあたぶん大丈夫だろ 100% ビーフの革ジャンとか高いだろうし、さすがに革によく似ているけどじつは合成とかそんなかんじなんだろうと、軽い気持ちで雨の中ブラブラしていたのだ、が、先日服の裏地のところをよく見てみたら「100% LEATHER」て書いてあった。まじか。生地を見たらシワシワになってた。ギャー。いまさら適当にタオルとかで表面を拭いてみたりしたが手遅れだよなこれは。後日クリーニングとか出したほうがいいかな。昔は自分で手入れとかしたものらしい。父の世代には。

おれがこれの前に着てた革ジャンは父のおさがりだ。形見ということになるかも。型も古かったが生地も年季が入ってた。おまけにおれとは肩幅の寸法が微妙に合ってなかった。けどまあそれなりに大事に使われていたようで、息子の代までは引き継がれた。引き継がれたあとの扱いが丁寧じゃなかったので速攻ボロボロになってしまったんだけど。そのときに「あー革ジャンてちゃんとメンテしないとすぐボロになるんだなあ」とわかった。後の祭りだ。ものの値打ちと使い方を知らん馬鹿は、へたに物事を継承しないほうがしあわせかもしれんなとしみじみ思った。父は早々に死んでしまったので、おれがその手順を父から教わることはなかった。いまならネットで検索すればいいだけかもしれない。