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最近の読書

狂骨の夢」を読み終わった。長く複雑な話だったが、それが整理されてもいまひとつすっきりしない感覚が残った。これについては読み方を誤った気がする。ほんとはもうちょっとうまい具合にすっきり「終わったー」と爽快な気分で本を閉じることのできる本だったのではないか。あっちこっちに飛ぶ話が全部つながっていくところを、丹念に整理しながら読めばよかったのか。あっちに飛んだらあっちか、こっちに飛んだらこっちだなというかんじで、全然頭の中で整理せず淡々と目で文字を追ってしまっていた。せっかく織り込まれた複雑な紋様のようなものの全体を、あまり意識せずに来たので、それが解けても「ああ解けた」と思っただけだった。いかん。こんなんでは「名探偵コナン」とか「金田一少年の事件簿」とか読んでるような心境と変わらないではないか。よくわかんないけどとにかく謎なんでしょ、見当もつかないけどそれを名探偵がすごい推理で解くわけでしょ、みたいな無関心さ。謎に対して受身すぎる。なんかもっとこう「さあ惨劇に挑むぞ」みたいな心意気を胸にしつつ読まないとせっかくのミステリが勿体ない。次は「鉄鼠の檻」だが、これについては心を改めて読むことにしよう。体調のよくない時期の持ち歩き疲れもあって当分分厚い本は勘弁という気分なので、読み始めるのはしばらく先のことになるだろうけど。

で、今度という今度はほかに候補もなかったので、(それでも 20 分ほど迷って)新城カズマ「サマー / タイム / トラベラー」を読み始めた。軽いが、微妙に目に引っかかる文体。