matakimika@hatenadiary.jp

WELCOME TO MY HOME PAGE(Fake) ! LINK FREE ! Sorry, Japanese only. 私のホームページへようこそ!

XBOX Live における拷問

PGR3 体験版 | 060110

自動的にネットワークに接続された 360 世代の XBOX 宇宙では、フレンドが現在プレイ中のゲームタイトル及びおおまかな状態がいつでも確認できるようになっている。まあそういうのはべつに新しい発想の産物というわけでもなく初代 XBOX の時代からふつうにできていたことなのだが、それが常時、いつでも、どんな状態でも、というふうに進化した。ゲームプレイ時のダッシュボード的な機能は初代 XBOX 時代にはソフト毎にその機能を取捨選択しつつ実装されたが、360 時代にはダッシュボードがゲームの上のレイヤというか根っこのレイヤというか、ともかく常時フル機能で待機しバックグラウンドで稼動している。それはコントローラのまんなかの X 印を押し込むことでいつでも呼び出せるし、自分の XBOX 360 を起動していなくても、web を見れる環境が手元にあればいつでも確認できる。

ひとはひととつながるため科学の力を駆使して様々な環境を獲得してきた。XBOX 360 もそのひとつだ。それがない時代からみれば一種の超能力といえるだろう。火を起こすのに苦労していた原始人からすれば 100 円ライターは奇蹟の道具となる。テレホ時代のネットワーカーはまさしく夜の世界に知識を吸い上げる魔術師だった。そこに居ない見えない誰かと交信し、自室に居ながらにしてヒヤデス星団にある図書館にアクセスする。XBOX 360 もそういった代物だ。それが代替可能の価値のひとつであるのに過ぎないのは、XBOX 360 が生まれた現代は十分に情報化されあらゆるメディアを通じてひととひととが満足いくだけ連結されてあるからだ。しかしインターネットがあっても SNS が新しかったように、SNS があっても XBOX 360 の手触りのユニークさに変わりはない。100 円ライターがあればチャッカマンが要らないとか、チャッカマンが 100 円ライターを駆逐するとか、そういった筋合いの話が生まれてこないように、新しく出来なかったことのひとつができるようになりまたひとつ世界の選択肢が展張し強化されていくという話だ。超能力を持たない人間でも金でそれを買える。そろそろなんの話だかわからなくなってきた。

でまあそんなことはどうでもよくて、最近 XBOX Live につなぐのが苦痛だ。まあ忙しいのであまり頻繁に繋げないんだけど。べつに連結が恐ろしいとか他人が怖いとかはてな社に包囲される(まったく無関係だが→http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20050529#p3)とかそういった筋合いの話ではない。おれは基本的に法人格に信頼を寄せるという土着風習のない地域に育ったが、そんな中でも Microsoft 社のことはわりあい信頼に足る会社だと思っている。いや信頼という言葉が曖昧なのだな。なんというか会社を相手に、パパだとかママだとかダーリンだとかそういった、不条理で一方的なごろにゃん的グロい欲望の対象として安心できる相手だなどと思う習慣がない。そんなのは家の中で親や彼女とやっていればよいわけで、社会を通してしか接点を持ちようのない法人をそのような対象としてみるのは変態的に過ぎる(それは必ずソーシャルなプレイになるんだし)。ああまた話が逸れた。戻して、なんで Live が苦痛かというとあれだ、おれのフレンドの PGR3 プレイ率が最近どうにも高くて高くて高くて高くて仕方なくて嫉妬の業火に灼き尽くされそうだ。まあアクティブなフレンドの大半は PGR2 時代のひとなので当然だが。フレンドのうちガイジンはまだいい。日本は日本であるわけなので当然邦ゲーにおける先進国であり、洋ゲー後進国だ。PGR3 は洋ゲー。発売日が西欧列強より遅れているのは致し方ない。けど国内のフレンドまでおれより先に PGR3 で遊んでるというのはどういうことだ。あれか。北米版本体買ったのか。カオス館とかゲーハリとかで。畜生。せっかくの年末年始の暇を PGR3 によって潰すことのできない自分の不幸をようやく受け容れかけていたというのに。卑小な悩みと格闘しているおれと彼らとの距離。その距離を打ち消して連結する XBOX Live。その際立つギャップが地獄。

そういう意味でいうとあれだ、ちょっとまえ XBOX 360HD-DVD ドライヴ版がどうのこうの(http://www.mainichi-msn.co.jp/entertainment/game/gamenews/news/20051214org00m300105000c.html)で 360 を既に購入しちゃったユーザは馬鹿で不幸でみそっかすの負け組みたいな筋合いの話とかがあったけども、あれはオタの気持ちを全然わかってないからそういう話になるんだ、違うんだ。現時点の話でいうと XBOX 360 における勝ち組というのは、ちゃんと最初から北米版本体を買って北米ソフトでヒャーハーしている連中のことをいうのだ。またはアメリカに移住。やはり当事者と非当事者では視点がズレちゃうのは致し方ないことよな。各人に見える世界が各人の真実であることに違いはないのだし。