STARWARS EPISODE V : THE EMPIRE STRIKES BACK
先週(だったっけ、日記に書いてなかったので日付がわからない)の IV に引き続き TV でやってた Ep V を見た。(失礼な言い方になるが)こうしてみると意外とおもしろいなスターウォーズ。スターウォーズ映画なのにキャラが立ってるかんじ。でもルークは不時着しすぎだ。あとかの有名な「私はおまえの父だ!」「ガーン」のシーンだけど、おれいまいちあすこで大ショック受けるルークの気持ちがよくわからない。あんなふうに顔をおもしろい形にゆがめて叫ぶ場面かあれは。おれの場合父が物心つく前に事故で死んでるんだけど、それが実は生きてたとしてしかも現在ラスボス的存在として立ちふさがって「じつはおまえの父だった!」とか打ち明けられたとして、そんなショック受けるものかなというか。「はぁ」とかではないのか。思春期の微妙なお年頃に、それまでわりと謎に包まれていた親族関係の真相が次々明らかになったりした時期もあったけど、そのときもべつになにがどうってわけでもなかった。というか逆に醒めちゃうよなそういう話。なんだおまえもそんなんかという。まあそういった平凡な人生と比較してどうこうって話ではないからかなあ。スターウォーズっていうくらいのすごいスケールの話なんだしな一応。
そうか、おれはそういったことについてなにがどうってわけでもない暮らし方を選んだのでそう感じるわけか、ルークはそのような暮らし方を選ばなかったから、彼にとってそれはとても大事なことで、だからあんなおもしろい顔になっちゃうわけなんだな。…という理解がいちばん当り障りないんだろうけど、それも思考停止しちゃってる気がして引っ掛かる。確かにおれだったら帝国相手に戦おうとかまず思わないし、ルークのような感じ方・考え方をすることはまずない。あとおれはとにかく本番に弱い男なので、フォースの有無に関らずデススターを破壊することなど不可能。だからおれが主人公だった場合のスターウォーズは Ep IV クライマックスで同盟軍の基地が破壊されてバッドエンドであり、おれ自身は「私はおまえの父だ!」なんてシーンのはるか手前で宇宙を漂う蒸気になって死んでるのでそのような葛藤に直面する機会すら与えられない。葛藤を葛藤として受け止めることのできる者にのみ、フォースは適切な試練を与えるのだ。つくづくよくできているなあ宇宙は。