風の谷のナウシカ

見始めた。中盤まで。お、おもしろい。さすがだ。当時にこんなのいきなり出されたらそりゃショックだ。でも独白が多いなやはり。避け難いところだ。これはあと三回くらい見よう。

ところで昔話だが、ナウシカは 1984 年公開、おれが見たときはたしか「ジョーズ 3（立体メガネ版）」と同時上映だった。当時のおれは牧歌的な田舎ガキだったので当然ナウシカのことなどノーチェックで、映画館に行ったのはジョーズ 3 めあてだった、が、怖かったのでショッキンググシーンは薄目で見たりした。赤と青のセロファンごしに食いちぎられた片腕が浮かんでいる記憶だけが鮮やかだ。そしてナウシカを見て、でもまあよくわからなかった。とりあえず王蟲は赤いと危険、青いとやさしい、あとメーヴェに乗りたかった。その晩はメーヴェに乗ってジョーズの背ビレに追っかけられながら海面スレスレを飛ぶ夢を見たと思う。まあそんなこんなでおれにとってのナウシカというのはメーヴェ以外まったく曖昧模糊としたものだった。メーヴェという名前を知ったのもそれから数年後のことで、当時は「なんかあの白いやつ」だった。まあ巨大昆虫がかっこいい世界というか（←補足しておくと「ナウシカの世界の虫は昆虫じゃないけどおれの世界の虫といえばまず昆虫であったことによる読み替えた理解」）。それから数年経つと徐々におれの人生はアニオタへとスライドしていき、なぜ月刊アニメージュのキャラクタアンケートはナウシカが不動の一位なのだろうかとかときどき当然の疑問など覚えたりしながら（ナウシカの王座がセーラームーンの水野亜美によって打倒されるのはおれが大学生になってからだ）、漫画版をまともに読むことになるのは、高校に入ってからになる。

• （050314 追記）ジョーズ 3 の立体メガネは赤青じゃなくてグレーの偏向メガネだったよとの指摘（→http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20050312#p1）