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「スーパーロボット大戦の攻略本を買う」ような感覚

上にあるような話と別に、「読む予定もなく私有だけするのだろう」という予感と共に買う本もある。こういうものについては負荷とかにはならないんだけど、それはそれで(長期的におれにとって都合が)いいのか悪いのかの判断が、実はいまだについてない。

たとえばおれが昨年夏に買った同人誌であるところの「HajouHakagix : 美少女ゲームの臨界点」などがそうで、この本にはおれがよく知らないことについて詳しく述べられてあり、そしておれは「これ一冊読めば、その背後にある界隈について、まあ最低限の(ごく狭い)場の流れというか(ごく短い)時勢のリズムというか、ジャンルにある雰囲気のようなものを得ることができるだろう」と浅く期待しながら、本棚に置いておくことによって一種の封印、魔避けのようなものとして扱っている。読んでない。特に読まないことについてのこだわりなどもなく、機会があれば読むだろう。読めば相応におもしろかろうことについては信用している。

おれはスーパーロボット大戦にまったく興味のないオタなので、秋葉原スパロボデモに群がるオタの生態などに興味を持ちながらも、この五年くらい没入した視点を持てずに逡巡しているわけだが(関連→http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20041115#p2)、しかしおれがこの場合でやってることというのは、

  • (直接の興味のない)スーパーロボット対戦の、その攻略本だけを買って、それすら読まずに本棚に並べておく

というような行動だよなと思う。

おれに(論壇系の)エロゲーのタイトル自体への興味がないことは(プレイしようと思い立ってもそれができたためしがないことからも)明らかで、しかしそうしたエロゲー上に論壇を仮構して語ってるひとたちの、その遣り取りの様式はちょっとおもしろく、しかし「彼らはなにかを交換しあっているのだなあ」とまでは認識しながら、ではその内容が何なのかについてはあまり興味がない、というかおれの(エロゲーに対する)スタンスが浅はかなので興味云々をいえるほど具体的にそれらを認識することができないんだろう、ともかく、おれの暮らしと直接の関係はないけど間接的には関係しているのかもしれない事柄のひとつを、おれはこの本に象徴させて封印している、ここでのおれはいうなればジャンルに特に詳しいわけじゃないけどベスト盤が出るというならそれだけを買う客であり、または昔のロボットアニメとか見たことないし見る予定もないけど一応提供される知識について受容して名台詞の羅列を暗記するような、若年スパロボオタと変わらない。はずだ。自覚的な消費者群への埋没。このような自覚を自覚するときのオタ的大義名分は「リソースは有限」に集約される(そのうえでメタからスタートしてゆく自己みたいな話に)。

しかし本当は、そこに集約させるのは不正解だと思っている。それだと衰弱に対する歯止めや、区切りにならないからだ。若オタなら翼でいいが、おれの場合にはたぶんそれだけではだめだ。もはや上がるだけではない。墜落や空中分解のリスクも抱えていて、というかそっちの事例のほうが多い。しかしまた、空を見たなら空へ飛び、月を見たなら月へ飛び、星を見たなら星まで飛ぶのが野望というものだ。おれがなにを見て飛ぼうと思ったかなど覚えてはいないが、いずれ成層圏を巡りつつ地表を眺めるだけでは満足できまい。秒速 11.7km 以上の意思があるとは思わないが、たぶん 7.9km 程度にはあるだろう。大気の層は厚くないので、これ以上先へ進みたいならロケットエンジンに換装する必要がある。たぶん既に手に入れているだろうとは思ってるんだけど、まだ神経が末端まで届いておらず、自在にできない。気密性を高めつつ余剰重量を減らしつつ日々の食い物を補充しつつアンテナを展開しつつ航行スケジュールを練りつつ動力系を工事しつつ、ふつうに生きてくだけでもたいへんだな、以前飛びながらジェット機組み立てていくみたいなイメージ CM を見たが、人間が生きていくというのはあれと同じようなものだ。なんの話だったっけ。