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逆転裁判 2

野方給水塔 | 050220 B 2 of 6

三話「逆転サーカス」まで終えた。改めてやってみると逆転裁判 2 てシナリオが濃いよな。一話もこなれてたし、二話も重大だったし、三話がまた実にいいかんじ。三話は大構成から外れたところにある小品というか、ほかの章と比べて独立性が高く(千尋が登場しないことからもそれはわかる)、単品としてのまとまり感が非常に高い。連作の中盤にそういったエピソードが挟んであると作品に厚みが出る。いちおう流れ上の位置としては、最終日のラストで今作の主題のようなものがうっすらと浮き出て、そこがターニングポイントになっている。

で、逆転サーカス。状況の組み方とかちょっと粗いのかなと思いながらも、見せ方が芸になっているので気にならない。あとなんといってもトミー。トミーは見た目がギャグ担当(ただし笑えない)っぽいけど、じつはいちばんロマンチックな台詞が多い。ハードボイルドピエロともいう。彼のありようは、このエピソードや逆転裁判におけるサーカス団の印象を決定づけているように思える。愛もあり夢もありかなしみもある、イリュージョン、まぼろし、を糧に暮らすひとたち、サーカス団に悪人は居ない、人間は空を飛ばない、けどそうあるように演じることはできる。

もうひとつトミーだけど、犯行直後、彼が外に飛び出してまわりをよく見ていれば、事件はこんな複雑にならなかったのになあと思った。けどそれはそうなったでおもしろくないわけだから、やはりあれはあれでいいのだ、事件によって状況は変わってしまい、それらは戻らないが、戻らないことを受け容れてはじめて合意できる信頼もあるわけだし。