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日常の平穏と怖い考え

エレベータ乗って下の階のボタンを押す。あれ、上ってる?のぼりエスカレータに乗っちゃったかな(←いやエレベータだった、まだボケてるらしい)、まあべつにいいや、とか考えつつ数秒ぼんやりして階数表示を見ると、降りている。どうも上下の G を感じまちがったらしい。そんな馬鹿な。

唐突にムカデの妄想をした。「五十歩百歩」という単語からふとムカデが思い浮かんで、じゃあムカデを縦二分割すれば五十足かなあ?とか思って、でもムカデってべつに足百個あるから百足ってわけじゃないんだよねーというあたりまえのオチをつけたところでエレベータが止まり、フロアに出てふと横をみると体長二メートルほどのムカデの幻視が現実の視野にオーバレイされた。おおおかなりの精度だとか、妄想のグロさにも気付かないくらいあたまの反射が低下している。繭ごしに見ているような現実。そんなものを通して見る景色は現実と呼べないかもしれない。

今日ならあれができるかもなと思って、「口の中をムカデが這い回ってる感覚」を想像してみた。有名な薬物中毒者のおっさんが、調子悪いときに薬をやるとそんなふうな妄想で頭がいっぱいになって狂いそうになるとかそんなことを言っていた覚えが。ほんとにモニョモニョしてる気がする。でも狂いそうにはならなかった。あまりリアルな妄想にはなってなかったんだろう。やはりそれなりの薬物でブーストしないと到達できないのか。風邪薬をブレンドした程度では届かない。鏡を見て確認する。もちろん口にムカデなど居ない。ちょっと残念な気もする。ためしに手のひらをナイフで切るイメージをする。痛みはない。グラップラー刃牙のようにはいかない。

おれもオタなので「ある瞬間突然超能力に覚醒したら」というシミュレーションは何度も行っている。先のような超感覚的なものもそのひとつだが、念動とか因果律いじりとかそっちのほう。だが、何度やってもうまくいかない。どうもおれは悪いことから先に考える癖があるので、「む!超能力覚醒。なんか現実を思ったとおりにコントロールできるようになったらしい。ということはたとえばおれの首が今 5cm うしろにズレると思っ…ドサッ」一秒かそのあたりで死ぬ、ほぼ即死といっていいだろう。自分の能力をまず自分で確認しようとするのが問題。せめて「左手の指が全部海老天に」とか思えば即死は避けられるのかもしれないが、そうできない。自分の想像をコントロールするのはむずかしい。そのことからも、自分が自在のものではないということは容易に理解できる。