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イギリスって蛇居たの?

発端はこのYahoo!ニュースの記事。

英国の首相官邸も、国家的危機の際に緊急閣議を開くコブラ(COBRA)と呼ばれる地下室に通じる地下トンネルを有している。

イギリスにある地下道にCOBRAっていう名前がついてる、のはまあわかった、けどこのネーミングってイギリスにコブラが「実在するから」つけられた名前なのか「実在しないから」つけられた名前なのかにちょっと興味が。ふつうに居る動物の名前をつける場合と、知識としては知ってるけどべつにふつうに居るわけじゃない動物の名前をつける場合では、けっこうその気分には差があるような気がして(日本の場合だとどういう動物がそれにあたるのかな、んー…麒麟とか?地下道じゃなくて歩道橋の名前にならいけそうなかんじ)。
というか大英帝国的にはインド支配時代にコブラは自国の動物として認知済みです!みたいなかんじなのか。

なんでおれが「イギリスってまあよく知らないけど居ないってことでいいんだろたぶん、蛇。」と思っていたのかといえば、フレデリック・フォーサイス氏の小説でなんかそんなふうなタイトルの短編を読んだことがあったから、確かあれは中学校あたりのことだった。

調べてみたら「帝王」に収録されている「アイルランドに蛇はいない」だった。ああ、イギリスじゃなくてアイルランドだったか。じゃあイギリスっていう縛りなら蛇居るってことでいいのかもねと思った。

今見るとこのタイトルはあれだな「自アンに女は居ない」に似てるな語感が。そういうオマージュ小説など書いてみるのはどうか。自アンで口論して顔真っ赤になったスゲエハカーが最強の煽りスクリプトを作成したが、その仮想人格が女であったために…みたいなオチで、さらにもう1回どんでん返しありで。必要なことを書き終わってしまった。べつにおもしろくはならないな。

で、そもそも「アイルランドに蛇はいない」ってのの真偽はどうなの?と思ったのでそれを検索したら、

必ず登場するのが、「聖パトリック」と「蛇」。実は聖パトリックが島から蛇を追い出したお陰でアイルランドには蛇がいない、と伝説で語られているのだ。

まあそのパトリック氏の伝説の真偽は置くとしても、どうも実際アイルランドに蛇はいないらしい。

b)蛇がほとんどいない。いるけど見たことない。(イギリス人もね)
c)ハエと蚊がいない。(ハエはロンドンでは場合によってはいっぱいいる)

アイルランド同様、イギリスにも(ほとんど)居ないってことでいいみたいだ。ついでにハエも蚊も居ないのねイギリス。それはいい。

じゃあ「ほとんど」以外の蛇って何。

ヨーロッパクサリヘビVipera berusはイギリスに生息する唯一の毒蛇.

毒蛇については1種類だけ居るらしい。
まあこの記述だと毒蛇以外の蛇が居る可能性についてはわからないままなので、実際にはもっと居るのかもしれない。

どうも、ほんとに(ほとんど)居ないってことでいいみたいだ。そうなのかイギリス。「蛇の居ない国」っていうのはどうなんだろうなーキリスト教世界とかだと雑多にいろんな言説がありそうだけど、そこいらへんについての文献とかはないのかな(蛇の居ないすばらしい楽園とか蛇さえ寄りつかないひどいとことか)?

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地下通路COBRAのはなしといい、なんかイギリス人って結構蛇が好きな印象あるよな。でも実際にはほとんど居ないってのはまた不思議というか、不思議ってほどでもないが、なんかへん。実生活では見かけないほとんど空想上の生物としての蛇のイメージだから、それを好むのだろうか?
そういえばハリーポッターの1巻でも魔法に絡まない実蛇が登場してた。もっともあれは動物園に居た輸入蛇だったわけだけども。というかヴォルデモートさん(あのひと)の象徴は、確か蛇だったし。そういう意味ではハリーポッターにおいても蛇は「なんか悪っぽいカリスマ感」みたいなものを背負って立ってるかんじがする。

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