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ところで、手動サーチエンジンはやぶさ「米google、人力検索サービス「Google Answers」に対するコメント」など見ながら、はやぶさからはてな?へのパラダイムシフトはどこにあったのかなあとかぼんやりと考えたりして、やっぱし悪魔城ドラキュラから餓狼伝説への質的転換みたいなかんじかと思った。
要するにはてな?がやってるのは対人コミュニケーションとしての検索サービスの場の提供だ。わたしは縁日で屋台をやるんじゃなくて縁日でテキ屋をやりますよ、という。それはなかなかおもしろい。
考えるほどのこともなくはやぶさは「実在し実行されているギャグ」みたいなサービスなわけで、はてな?と対比するようなものではない気もするんだけど、はやぶさのすごいところは「一見冗談のようでありながら本当に人力の検索サービスを行っていた」ということだし(おれは過去にはやぶさのひとに検索をお願いして答えてもらったことがあるのであのサービスが過去本物だったと知っているが、それがいまも行われているのかどうかは知らないので、とりあえず過去形にしておいた)。
当然8823.net内のコンテンツに制作者のひとのうすら笑いが透けて見えるようなコンテンツは皆無だ。「人が意図する結果を導く為には必ず人による介在が必要」という精神などはもうただただ立派すぎて頭が下がる。初志が貫徹されているので、そこに対比する価値を持ち続けている。
ともあれ中身がロボットであれインデックス式であれ「ユーザ対サービス側」という構図は変わらなかったし、そういう観点でいえばはやぶさは「ユーザ対はやぶさのひと」なわけだったが、はてな?の場合「検索してほしいユーザ対検索してあげるユーザ」というふうに相対の構造をずらしたっていうのが、餓狼伝説とかストIIとかそれ以降の、ゲーセンにあった対戦格闘ゲームにブームをつくったやりかたと似たかんじのものと説明できるかなと思ったというわけだ。
「フェアな場」と「不満を曖昧に吸収するシステム」の提供役に徹することでプレイヤに勝手に盛り上がってもらおうというやりかた。
うまくすればいいコミュニティをつくれると思うし、実際はてな?は流し読みしてて結構おもしろいんだけど、やっぱり主流を担えるというほどのアイディアではないと思う。検索に求められるものすべてをこの方式がフォローできるわけがないのだし、またコミュニティという観点からいえば問いと答えという方向性の限定された場だからユーザ同士が深く連携していくのはむずかしいだろうし。となるとプレイヤの満足感や不満感とかに対してシステム側からかなりの質量のサービスとフォローが必要になってくると思うんだけど、いまのところはてな?システムのご褒美にあたる「ポイント」のうまみというのが曖昧にしか見えてこないので、なんとなくすごい求心力のあるサービスとは感じられない。
けど、まあ、そういうふうに感じられる点も見込まれたうえでのあの設計なんだろうなと思う。なんとなく。