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アニメ雪風視聴がへんな方向に役立った

先日「戦闘妖精雪風」アニメ版を見た(http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20080810#p2)。発売当時一話目で挫折していた原作信者のおれとして(いま使っているノート PC のコンピュータ名は「Yukikaze」、デスクトップ PC のコンピュータ名は「Banshee」だ。Banshee は III と IV どちらか決め難かったのでナンバリングは避けた)、それは苦汁を飲み干す行為にも等しかったが、全話見終わってみての印象でいえば、雪風に限定されない神林信者としては「むしろあれはアリ」とすべきかもしれないと感じなおしたようなところもあり、云々。あまりに広汎な「選べる」環境の拡充が、逆にプロレスオタやアイドルオタにある「すべて受け切る態度」の美学を浮き彫りにする近年なのだよ。

で、なぜそれをやったかというのは、「十分な長さの空戦シーンを含むアニメ作品を一本見終えてみることにより、この夏見る映画として、空戦アニメ映画「スカイ・クロラ」をスルーして陸戦実写映画「Starship Troopers 3」を選ぶという決意を強化する」という意味だったわけなんだけど、それだけでなく、どうも現行 TV 放映アニメの「ストライクウィッチーズ」視聴に対しても、いい具合に機能してしまうという予想外の効果を得ている。ていうかウィッチーズて、たぶんまんま雪風と理解できる気がするんだよね。制作が GONZO 社つながりでもあるしな。おれはウィッチーズに関して、連載や関連本はおろか公式サイトすらまともに見たことないので、あてずっぽうでいってんだけど、ネウロイをジャムだと当てはめてみれば、アニメではこれまでほとんど説明されていないネウロイに関する設定や行動原理が理解できたような気分になれる。

ウィッチーズ 雪風
呼称 ネウロイ ジャム
出現 黒い雲のような出口(?)から湧いてくる 南極に出現した超空間通路から湧いてきた
戦場 侵入を阻止できず、地球上で防戦 地球上から撃退、超空間通路の向こう側(フェアリィ星)まで反攻
兵器 いまんとこ航空機だけ? 最初は航空機だけ
目的 不明 不明
周期 週一ペース 一定のパターン
  • 「近未来でなく過去(世界大戦前夜)にジャムが襲来し、人類はフェアリィ星に反攻することができず、地球が戦場になっており、主人公が暗くない、ギャルまみれの雪風」みたいなかんじで把握すれば、「どうせストーリーとかあんまアレなキャラクタころがしアニメ」としての消費(http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20080811#p1)と割り切らなくても、「まあなんかいろいろありはするんだろうけど、そこは要点ではないので描きませんでした(≒要点はギャルなのでギャルに密着しました)」ってことだろうハハハと脳内で前回り受身を取りつつ楽しむことができそう。
  • 第一話冒頭にあったネウロイ初登場時の描写、「まず雲が出現、迎撃の戦闘機が飲み込まれたあと、(その戦闘機を模倣したような)ネウロイが出現」という順番になっていることから、ネウロイはジャムのように「こちらのやり方に反応してそれを模倣した」と考えることができる(進出意志はあるのだろうが、共存意志がなかったかどうかはわからん)。六話では「サーニャの歌を模倣するネウロイ」も出てくる。現状のネウロイは、雪風当初のジャム同様、まだ自分と敵対する勢力として「戦闘機」のことは認識しているが、「人類」についてはまだよく理解していないんだろうと推測できる。
  • 雪風において特殊戦がそうであったように、ウィッチーズにも情報軍に相当する部門がある…かどうかはわからんが、似たようなことをやってるひとたちはいるはず(中佐と少佐の会話などで微妙に伏線は張られているかんじ)。ネウロイの研究も行われ、また現在行われている状況が何なのかも分析されているだろう。ウィッチーズが雪風と違うのは、主人公がギャルだからってよりは、情報収集でなく実戦が主な部隊のドラマだからだと説明できそうだなー(彼女らは、空中給油を受けながら特殊戦のスーパーシルフを見上げて「死神め…」と呟く側の人間、ということだ)。
  • ウィッチーズが雪風なら、たぶん後々「戦闘機でなく、ウィッチーズを模倣した小型高機動のネウロイ」も出てくるだろう。さらにいえば、今後「ストライカーユニットを装備していないウィッチーズ、つまり人間を模倣したネウロイ」も登場するかもしれない。雪風のジャム人間だな。チキンブロスはさすがにないか。
  • そんなかんじだと仮定すれば、ネウロイの目的は(ジャムと同じく)、自分たちにとって意外でありつづける人機の複合生命体(ウィッチーズ)との競争的共存関係の維持あたりになるのかなー。連載追ってないのでグッドラックから先の雪風がなにを描いてるのかまだ知らん。

「…というわけで、SF の一番面倒くさい部分を描けば喜ばれた時代の SF と違い、SF とあまり関係のない部分を描く「人類は衰退しました」的なアプローチを雪風に施したバージョンがウィッチーズだと理解すれば、それにはそれなりに消費の仕方があるなーというかんじになったので、ここいらで「戦闘妖精少女 たすけて!メイヴちゃん」にもチャレンジしてみたい」と M さんに言ったら「メイヴちゃん視聴に際しては、ウィッチーズに適応できた程度のマインドセットではまだ十分ではない」と諭された。

ところで雪風アニメ版のバンシーって、あの形だと「どうやって飛ばしたんだろう」感がすごいな。地上から打ち上げられるように見えないし、(地球側ならともかくフェアリィ星側では)宇宙で作ってから降ろすってわけにもいかんだろうし。まあ変形か。しかしそれだとつまらんっていうか。やはり情報サービス系のギャグとして「空中で組み立てた」説を推したい。

乙女ゲーとエロゲーの違い

「乙女トリガー」と「ゆううつ水よう日」の影響で(http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20080812#p3)、乙女について知りたくなったので「耳をすませば」を見た。見終わってみると、これはあんま乙女関係ない話かもなと思った。アニメ版でなく原作漫画を読めば印象違うかもだ。それはそれとしてラスト近くの自転車二人乗りのシーン、天沢はしずくが一旦自転車を降りたから、「しずくを乗せて出発してから目的地まで一回も足を地面につけずに行けるかゲーム」に勝ったのだろうなと思ったりした。幼稚だ。そしてその幼稚さが許されていることを、どう見届ければいいのかというのが、考えどころだな。…あーいや違うか。こいつらまだ中三なんだよ。幼稚で当然だよ。結婚とかいいだすのでうろたえてしまった。

それはそれとして、乙女ゲーに関してちょろっと Twitter で会話したのでメモ。

  • 「乙女トリガー」後半部の、乙女ゲー「Under The Moon」(公式:18 禁注意→http://www.sugar-beans.com/)感想を読んだ感想としては、いまどきの乙女ゲーってエロエロなんだなーということだったが、「乙女ゲーシーンでは 18 禁のほうが少数派」とのこと。UTM は少数派のエッジのひとつなわけか。
  • 「エロシーンが、過激でありながらも女子向けに作られている」という指摘があり、どういう部分が「女子向けの配慮」なんだろうか?といってもおれの場合「男子向け」側のエロゲーもよく知らんので想像になるんだけど、UTM 公式のイベントグラフィックをみるかぎり、絡みの絵はハグが基本というか、男側がヒロインを補助するため腕を回していたり、包み込むような体勢になってる気がする。そういう部分かなあ?
    • …と思ったんだけど答えは全然違った。「局部(接合部)の描写が、体勢やポーズの組み方によって回避されている」という部分が女子向けなのだそう。言われればなるほどだ。いはゆる「ご開帳」がないわけね。
    • 女子が女子の局部絵見たってうれしくないだろうし、対称で考えれば女子向けには男キャラの局部画像がバーンと出るのかというと、それもないらしい。ゲイゲーである「炎多留」の場合には(男キャラの)ご開帳グラフィックがあったという話なので、「ご開帳ナシ」は女子向けの非対称デザインといえそうだ。
    • 男オタエロは証拠を追求する路線にはしった(妊娠・断面図など)けど、乙女ゲーはいまんとこ状況証拠を固める路線で伸びている、というのはどうかな。
  • 中坊男子向けの「モザイク無しでエロい絵」開発は、パンチラを代表とする「見えそうで見えない」の王道路線に加え、オタ最適化した作品群の場合「女体だけ抽出すれば見えるべきなんだけど、実際にはなにかが視界を塞いでいるために見えない」というレイアウト開発が主になってきている印象。乙女ゲーにおける「見えない」はそれらとも違って、おそらくは「あからさまな隠蔽は、それはそれでいやらしいので NG として、いかにさりげなく見えないか(隠す意図を隠蔽する)」というレイアウト開発が主なんじゃないかなーと推測。
  • あと、とにかくにもキス絵が大事らしい。そっちの重要さのほうが覚えといたほうがよさげ。OP ムービー(http://jp.youtube.com/watch?v=pC6kqfCrdiE)も、、これでもかという勢いで後半部キスシーンまみれだしなー。