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惑星グラディウスの伝説 メモ1

KONAMIGRADIUS V」は、買おうかどうか迷っていたタイトルだったが、現物を見てやはり買おうと決めた。

おれは自分で自分のことをあまり熱心なシューオタだと思っていないが、しかしこれまでゲーオタをやってきたうえで必然的に「一人称のゲームファンとして同時性を伴いつつ眺めてきた日本ゲーム史における STG 分野の比重」は軽くないものになるので、結果としてシューオタであるか否かとはあまり関係なく STG はいずれ避けて通れない分野として認識されるのが自然だ。ならばグラディウスの新作などというものは成否如何に関わらず買うのがまず前提、となるかといえば、しかし、そうはならない。なぜなら、

というのがおれの基調だからだ。

確かにグラディウスは素晴らし「かった」、グラディウスにあった素晴らしさは否定しようがないものだしそれはむしろ讃えたい、しかし今、それを復活させて相変わらず素晴らし「い」かどうかは疑問だった、そしてそれは「GRADIUS IV 復活」がリリースされた時点ではっきりした、あれは正直あまり出来のいいグラディウスではなかったかなとも思うが、しかしそれ以上に、仮にそれが出来のいいグラディウスであったとしても、もはやたぶんおれはそれを素晴らしいと思うことがないだろう、という感覚が指から脳まで浸透し、そしておれはグラディウスの栄光を讃えつつ、グラディウスの新作を期待しないひとになった。

んだけど、そんなおれでもたぶんこれは買ってもいいゲームだよ「グラディウスV」、つまりグラVにある雰囲気は、光輝を放ったかつてのような「グラディウスっぽさ」だけではないからだ。伝統的なグラディウスオタのひとたちにとってそれは不満足な出来として受け取られるかもしれないが、おれのようなオタにとってそれは喜ばしいことだ。

惑星グラディウスの伝説 メモ2

  • さまざまなサイトでグラディウスシリーズとしてのグラディウスVに関する言及があり、また新作 STG としての言及があがっていて、それぞれの着眼点の違いがおもしろいのだが、なかでも興味深いのが「グラVのこの部分は○○に似ている」というような喩えの、その○○の部分がそれぞれてんでバラバラであること。
  • いろんなひとがグラVを通していろんなものを見ている、思い出している、連想しており、統一される様子がない。まるでグラVは、心の STG の形成体であるかのようだ。
  • そのことを話すとMさんが「なにはともあれ、グラVは良い横シューってことだな」と言った。
  • ほぼ全編にわたって背景の色調がグレフ・ブラウン(←G.rev社制作物特有の茶色がかった色調)。
    • 内臓ステージもピンクにやや黄色味が足されている印象。
  • グラディウス特有のレーザーの青と、補色関係にあるグレフ社の黄色味は、当然外れようのないバランスなのだが、こう黄色いグラディウスが出来上がってくるとは予想していなかった。逆に「既存グラディウスのスペイシー感は、黒い宇宙にレーザーの青という寒色系の深みにあったのだなあ」とよくわかるかんじ。
  • この感触差をTは「シリーズのスペイシー感に対するグラVのインペリアル感」と表現していた。
  • なんというか、敵の動きに量感があり、これは好感触。
    • グラIIとか「R-TYPE II」とか遊んでた頃に感じていた、あのなんともいえない「重さ」の感覚だ。当時ゲーセンのゲームでしか感じることができなかった(それゆえにビデオゲームは不可侵のオーラをまとっていたのだ!)。これがグラV上には表現されている。
    • グラIVには感じられなかった。PS「グラディウス外伝」は秀作だったがやはり量感は感じなかった(←グラ外の良さは保障された枠内の細密化にあり、スケール感の拡大とかそういった方向のものではなかったと思われるので、べつにそれで問題ないと思う)。沙羅曼蛇2には若干感じられたが完全ではなかった(やはり清潔過ぎるのはよくない)。

君たちはグラVを題材に伝統と革新のバランスを語るのが好きすぎる